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Excel孫の手−96


	

「文字扱いの数字に注意!後編」

 Q.前回、文字設定されているセルを一括して表示する機能を教わりましたが、結局    書式設定を変更しても、文字で入力されたデータそのものを変更することはでき    なかったわけですね。  A.そうですね。    データそのものに、「文字である」という情報がくっついているからなんです。      Q.変更すべきセルの数が少なければ、力ずくで入力し直しますが・・・。    セルの場所は、前回の方法で表示された直後に、セルに色を付けてしまえば、良    いのですから。  A.その通りです。いろいろな手法を考えるより、エイヤッという方が早い場合も有    りますね。  Q.ただ、今回のは、かなり大きなシートになっているので、とてもじゃないですが    手入力は間違いの元です。  A.そんなときは、次のように対応しましょう。    VALUE関数を使います。    この関数は、文字として入力した数字を、数値として扱えるように属性を変更し    てくれる機能を持っています。    例:A5 のセルに、文字として 18 というデータが有る。      A36 のセルに、18 を、数値データに変換して入力したい。 ↓ A36 をクリックし、=VALUE(A5) と入力し、Enter。    これだけです。  Q.えっ、文字データはとびとびに入っているから、全部とびとびに計算式を設定し    なければならないんですか。  A.いえいえ、この関数は、元々が数値データで有れば、数値データのままです。    だから、該当データの左上だけを一つ設定してあげます。    次に、それを必要な分だけ、下方向及び右方向にコピーしてあげれば、変換が終    わります。    そして、最後に一番重要なことがあります。  Q.変換して、終わりではないんですか。  A.あくまでも計算結果として、文字データが数値データに変わっているだけですよ。  Q.あっ、そうか。    計算式も消さなくてはいけないんですね。  A.そうです。    そのためには、変換したデータ部分の範囲を全て選択し、コピーしたあと、同じ    場所に「形式を選択して貼り付け」の中から、「値」を選択して貼り付けましょ    う。    例:計算式で変換したデータの範囲が、 A36 から D58 とします。 ↓      A36 から D58 を選択。 ↓ 選択した部分の中で、右クリック。 ↓ 「コピー」をクリック。 ↓ A36 を右クリックし、「形式を選択して貼り付け」をクリック。 ↓ 「値」を選択して貼り付け。  Q.そうか、こんな簡単に解決できるんですね。    で、今回のように、物凄く大きな表の場合は、どうしたら・・・。  A.シートを一枚挿入します。    元データのあるシートを、sheet2 とします。 ↓    挿入したシートを、sheet8 とします。 ↓    sheet2 のデータ部分の左上のセルの番地を確認します。 B5 と、します。 ↓    sheet8 の B5を選択し、 =VALUE( と入力します。 ↓    sheet2 の B5 をクリックして、)と入力します。 ↓    sheet8 に、一つ式ができましたので、あとは必要な分だけ右方向と下方向に    コピーします。 ↓    sheet8 の全セル選択ボタン(A列の左の何も表示のない灰色の部分)をクリック。 ↓    シートの中で右クリックし、コピーをクリック。 ↓    続いて、セルA1で右クリックし、「形式を選択して貼り付け」をクリック。 ↓    「値」を選択して貼り付け。  Q.これで、sheet8 のデータは、全て数値に変更されたわけですね。    文章だと長いんですけど、これくらいならすぐですね。


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