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Excel孫の手−94


	

「文字と数字をドッキング」

 Q.先日、大変な失敗をしてしまいました。    A.どうしたんですか。計算式が違っていたとか・・・。  Q.もっと、原始的なことなんです。    リサーチ会社からのデータをもとに、表の下に説明文を加えたんですが、    説明の中に、表のデータを引用しているところが多数有り、元の表の数字    に訂正が加えられたことを知らされていなかったものですから、表と説明    が食い違ったまま、会議の大スクリーンに映されてしまったというわけな    んです。
 A.それは、気まずい思いをしましたね。
   実際の調査会社からのデータは、どんなものなんですか。

 Q.以下のような形の表で提供されています。
 A.ごく一般的な形ですね。
   では、こちらを見てください。
   数字データと、その前後に来る文章の三つですが、これを式で一つにして
   しまうと、最後の行のように、全く普通の文章に数字が書かれているよう
   に見えるでしょう。					

 Q.えっ、これは式で情報がくっついているんですか。					
   どんな式なんですか。					

 A.文字と文字をくっつけるのは、& を使うんですが、数字の場合は数字を					
   文字として扱うように変換してから、同じように & で一つにします。					
   たとえば、  450 という数字を、文字にするには、 =JIS(450)					
   という形を取ります。					

  例題					
   次のセル番地に、それぞれ以下の情報が入っているとしましょう。					
A1	450				
A2	  この地区の購買力は、				
A3	  円とリサーチ会社から報告が上がっている。				

   数式で =A2&A3 とすると、結果は以下のようになります。	
	
	  この地区の購買力は、円とリサーチ会社から報告が上がっている。

 Q.文字と文字とをくっつけるのは、簡単なんですね。	

 A.数字はそのまま文字として扱って貰えません。	
   そのためのおまじないとして、	
	 =JIS(数字または対象数値の入っているセル番地)
   の形式の数式を設定します。	
 	
   そして、それらを合体します。	

   数式で、 =A2&JIS(A1)&A3 とすると、	

	  この地区の購買力は、450円とリサーチ会社から報告が上がっている。

   という形になります。

 Q.報告用の文章を用意しておいて、目的の数字を入れたい場所に、この数式を挟み
   込むことで、数字が変更になっても、自動的に変更が反映されるようになるので
   すね。

 A.その通りです。

 Q.これで、名誉挽回。しかも、来月から楽ができますっ。

 A.ふふフっ、あなたの上司は、そんなに甘くはないんじゃないですか。



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