Registered at Feb 06 2007
Excel孫の手−94
「文字と数字をドッキング」
Q.先日、大変な失敗をしてしまいました。
A.どうしたんですか。計算式が違っていたとか・・・。
Q.もっと、原始的なことなんです。
リサーチ会社からのデータをもとに、表の下に説明文を加えたんですが、
説明の中に、表のデータを引用しているところが多数有り、元の表の数字
に訂正が加えられたことを知らされていなかったものですから、表と説明
が食い違ったまま、会議の大スクリーンに映されてしまったというわけな
んです。
A.それは、気まずい思いをしましたね。
実際の調査会社からのデータは、どんなものなんですか。
Q.以下のような形の表で提供されています。
A.ごく一般的な形ですね。
では、こちらを見てください。
数字データと、その前後に来る文章の三つですが、これを式で一つにして
しまうと、最後の行のように、全く普通の文章に数字が書かれているよう
に見えるでしょう。
Q.えっ、これは式で情報がくっついているんですか。
どんな式なんですか。
A.文字と文字をくっつけるのは、& を使うんですが、数字の場合は数字を
文字として扱うように変換してから、同じように & で一つにします。
たとえば、 450 という数字を、文字にするには、 =JIS(450)
という形を取ります。
例題
次のセル番地に、それぞれ以下の情報が入っているとしましょう。
A1 450
A2 この地区の購買力は、
A3 円とリサーチ会社から報告が上がっている。
数式で =A2&A3 とすると、結果は以下のようになります。
この地区の購買力は、円とリサーチ会社から報告が上がっている。
Q.文字と文字とをくっつけるのは、簡単なんですね。
A.数字はそのまま文字として扱って貰えません。
そのためのおまじないとして、
=JIS(数字または対象数値の入っているセル番地)
の形式の数式を設定します。
そして、それらを合体します。
数式で、 =A2&JIS(A1)&A3 とすると、
この地区の購買力は、450円とリサーチ会社から報告が上がっている。
という形になります。
Q.報告用の文章を用意しておいて、目的の数字を入れたい場所に、この数式を挟み
込むことで、数字が変更になっても、自動的に変更が反映されるようになるので
すね。
A.その通りです。
Q.これで、名誉挽回。しかも、来月から楽ができますっ。
A.ふふフっ、あなたの上司は、そんなに甘くはないんじゃないですか。
Return to TOP