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Excel孫の手−92


	

「オフコンデータを使い回そう!」

      関連:孫の手56,57           Q.ついに、予想していた事態が起きてしまいました。  A.いつになく、顔が引きつってますね。  Q.これを聞いたら、同じ顔になったりして・・・。    凄くタイトなスケジュール業務が、割り当てられたんです。    オフコンの売上データを、LAN経由でパソコンから取り出せるように     変更したのに伴い、毎金曜4時半現在の売上を営業部単位でグラフにし    て、月曜の朝10時の会議資料として、提出することになったんです。  A.なかなか、それは手強い業務の担当になったもんですね。    で、多少とも成算はあるんですか。  Q.それが見当もつかないないんです。  A.オフコン、つまりオフィスコンピュータのデータは、ほとんどの場合、    CSV形式で配布されますが、そこは確認しましたか。  Q.そうそう、そのCSVとか言ってました。    恥を忍んで聞くんですが、CSVってなんなんですか。  A.コンピュータがデータをやりとりするときに、互いの利用する形式が異な    っていると、データの意味を解釈できません。    そこで、簡単な規約にしたがってデータを作るわけです。    その規約の一つが、ここで言っているCSVなんです。    一つ一つの値=Value をカンマでセパレート=区切る という意味    です。  Q.その頭文字を取って、CSVデータと言っているんですか。    そんな風に説明して貰うと、イメージが掴みやすいですね。  A.そして、この形のデータなら、エクセルは自分のデータに取り込む機能を    最初から持っていますから、エクセルを起動しておいて、読み込むときに    CSV形式のファイルを指定すると、読み込み終えた段階で、エクセルの    データとして処理可能なようになっています。    今回のような例では、処理するデータの内容を、オフコン管理者に確認し    ておきます。一つのデータが5つに区切られているとすると、 1.営業員コード 2.商品コード 3.売上区分 4.単価 5.数量    のような形になっていることが多いのです。    ここまで前提が分かっていれば、それに対応した表を作成できます。    下の図を見てください。
図1


図2


図3

 Q.ひょっとして、これが今回の回答ですか。	
   もう少し、詳しく・・・。	

 A.まあまあ、落ち着いて、ゆっくり考えていきましょう。	
   さて、この図はどのようにしたら良いかの考え方を示したものです。	
   図1は、CSVファイルの中味です。	
   図2は、作成なかばのエクセルの表です。	
   図3は、エクセルの表にCSVファイルの中味を、どうやって関連させる	
   かを、データの流れで説明しています。

   実際に表を作成するときは、図2部分だけでシートAを作ります。
   そして、別のシートにCSVデータを、左上隅を起点にして、貼り付けま
   す。このシートは、シートBとしましょう。
   次に、シートAの「営業員コード」の一つ目のセルをクリックして、「=」
   を入力し、そのまま、シートBの「営業員コード」の対応するセルをクリ
   ックして、エンター。

   シートBの「営業員コード」のデータが、シートAの「営業員コード」に
   反映されるようになりました。

 Q.と言うことは、一行だけ計算式を入れ込んだら、それをコピーすればよい
   わけですね。
   でも、営業や商品の名前はどうしたら良いんでしょうか。

 A.オッ、いつもの調子が出てきましたね。
   「テーブル」というデータを用意することです。
   「テーブル」と言っても、机のことではありません。

 Q.そんなサムい洒落は置いといてっと・・・。

 A.えーっ・・・、失礼しました。
   要は、商品コードに対応した商品名・営業コードに対応した営業員名の表
   を、別のシートに用意しておきます。
   別のシートに作ることが、とても大事な要素です。



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