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Excel孫の手−90
「小口現金の出金予定と現金補充」
Q.今回は、総務の後輩からの相談です。
企業の支払は、通常銀行振込か支払手形等で決済されますが、着払い
の宅配便や急な立替が発生したときなどは、「小口現金」から払い出
しています。払い出しが集中して、手持ちが不足してしまうのを防ぐ
ために、なるべく早めに申請をお願いしています。
そこで、困った事が起きています。申請の順番と支払日の順番が同じ
でないため、支払日毎の出金総額が素速くつかめないんです。
A.そうですね。申請の順番は狂わせたくはない、けれど、支払日付毎に
纏めたい、さあ、どっちを優先したら・・・。
簡単に結論から言うと、方法は大きく二つに分かれます。
一つは、関数を駆使して、支払日毎に支払合計金額をまとめて計算・
表示する方法です。
もう一つは、一見原始的ですが、確実に視覚に訴える方法です。
Q.その関数って、IF が絡むのは当然でしょうが、何か特殊な物が用意
されているんですか。
A.ハイ、それは、SUMIF です。
注意する点としては、日付を参照したりしますから、書式の設定と入
力です。
下に例題を示します。

実際は、31日まで有ります。→
Q.最初の例は、そのものズバリで分かり易いですが、表が横長過ぎです
ね。対して二番目の例は、日付毎にコンパクトに支払額が分かるので、
資金運営の面では便利ですが、誰に払い出すのかが分かりにくいです
ね。
A.帯に短し襷に長しの諺通りです。
でも、一回表を作っておけば、毎月使えるのですから、シートを二枚
に分けて、申請データと二番目の表で一枚、個人別に分かりやすい表
は、二枚目のシートに分けておけば、作業は確実で早く処理できるよ
うになります。
Q.そうか、必ずしも一枚に全部を収めなくてもいいんですよね。
ところで、数式はどんな風になるんですか。
A.今回は、集計とか引き算は自分でやってみてください。
一番目のシートの D6 には、次の式
" =IF(D$5=$B6,$C6,)"
二番目のシートの H6 には、次の式
" =SUMIF($C$6:$C$22,G6,$D$6:$D$22)"
残りの同様なセルには、このセルをコピーします。
Q.相対参照と絶対参照と複合参照が、全部入っているんですね。
これだけで、勉強のし甲斐があるってもんです。
A.但し、これは一枚のシートでやっていますから、シートを分けるとき
は注意が必要です。
Q.いつものように、習うより慣れろの部分ですか〜っ!
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