Excel孫の手−８９

	
「グラフにひと味プラス」

	

　Ｑ．最近、視覚に訴える図表のリクエストが増えてきたんですが、見映え　						
　　　の良さと明快さならグラフが一番だと思うんです。						
　　　以前、「孫の手５４・５５」で２軸グラフをやりましたが、あのとき						
　　　アピールする力が変わることを実感しました。						

　Ａ．今回は、ほんの一手間で分析した結果も表示できるテクニックを紹介						
　　　しましょう。						
　　　ここで逆に質問ですが、売上とか出荷数量の過去数ヶ月の実績をどの						
　　　ように、トレースしていますか。						

　Ｑ．毎週とか、隔週毎の集計から、三週分まで遡って、４週間分の平均を						
　　　求めることを、集計日毎に追加しています。

　Ａ．ということは、平均を求める計算式まで作り込んであるんですね。

　Ｑ．そうです。あの複合グラフで、集計は縦棒グラフ・平均は折れ線グラ
　　　フです。

　Ａ．棒グラフだけのデータで、あとはグラフに備わっている機能だけで、
　　　できるとしたら、どうですか。

　Ｑ．せっかく、複合グラフなんて言う高度な技をマスターしたのに、とい
　　　う気持になってしまいますが・・・。でも、便利そう？！

　Ａ．そう、それが本音。
　　　で、その方法は、以下の手順です。
　　　まず、縦棒グラフを作成しておきます。

　　　次に、メニューから「グラフ」「近似曲線」をクリック。

　　　「種類」の「移動平均」をクリックし、「区間」を４にします。
　　　「追加対象の系列」をクリックして選択し、「ＯＫ」

　　　これで、あとは自動的に４ヶ月分の平均の計算結果が、折れ線グラフ
　　　で表示されるようになりました。

　Ｑ．なんてシンプルな操作、それでいて、なんて凄い機能。
　　　やっぱり、エクセルは奥が深いです。