EXCEL孫の手−７１

	
「データ消し込みの極意」

　Ｑ．今度ゴルフの社内コンペをやるんですが、その幹事を任されたんです。	
　　　それで、組み合わせを考え出したら、あの人とこの人じゃまずいとか		
　　　ハンデがどうのとかで、収拾がつかなくなってしまいました。
　　　上手い方法はありませんか。								

　Ａ．エクセルの特徴をいかして、それも、関数など一切使わずに解決しま	
　　　しょう。

　Ｑ．えっ、関数さえ使わずにですかっ！

　Ａ．それこそ、コロンブスの卵なんですよ。
　　　そのためには、下準備として、参加者のデータを整理してみましょう。	
　　　と言ったって、そんなに難しい作業は必要ないんです。	

　　　今回の場合は、一組当たりの人数と何組作るか、そして、参加メンバー	
　　　名の一覧です。	
　　　４人一組で３２人参加するとして、８組が組まれることになります。	

　Ｑ．参加するする中に営業部長が三人いて、それぞれ勢力争いをしていま	
　　　すので、それぞれに属する営業部員をまとめたくないんです。

　Ａ．そうですよね、それで幹事は頭を痛めるんですから。

　Ｑ．参加メンバーは、以下のようになっています。

　Ａ．どうでも良いことですが、ずいぶんと課長代理や主任が多い部隊ですね。						

　Ｑ．そうなんです。だからこそ、派閥争いに対しての対策が必要なんです。						

　Ａ．このような場合、派閥毎に色分けしましょう。						

　Ｑ．あっ、そうか、そうですよね。では、早速。

　Ａ．色の付かない人は、文字通り色が付いていないのですか。なんちゃって。						

　　　さて、これからが本番です。						
　　　徹底的にドラッグアンドドロップを使います。						

　Ｑ．あの〜、いまさらなんですが・・・・。
　　　ドラッグアンドドロップって、何ですか。

　Ａ．うっ、ウインドウズの基本ですが〜。
　　　位置を移動させたいセルがあるとしましょう。
　　　先ず、そのセルをクリックします。そうすると、そのセルを囲む太めの
　　　四角が表示されます。
　　　その四角に、マウスの白十字を近づけると、白抜き左上向き矢印が表示
　　　されますので、そこでマウスの左ボタンを押し、押したまま目的のセル
　　　まで移動し、そこで指を離します。
　　　ドラッグ→引っ張る、ドロップ→落とす。

　　　では、本題。
　　　まず、横方向に一組〜八組まで記入します。
　　　後は、偉い人順にそれぞれの組に配置します。

　　　それぞれの色分けを参考にしながら、偉い順に名前をドラッグアンド
　　　ドロップしましょう。

　　　４組の田崎部長と田崎派の大友課代が一緒になってしまいました。

　　　須田課代と大友課代を入れ替えましょう。

　　　最後に、主任以下を、なるべくバラバラに配置しましょう。

　Ｑ．本当に、ドラックアンドドロップだけで、組み合わせを作ることができま
　　　した。いや、こんな使い方もあるんですねぇ。

　Ａ．聞いてしまえば「なーんだ。」ということを、工夫しながらみつけること
　　　こそ、醍醐味と言えるのでは・・・。

　Ｑ．ところで、表題と中味が一致してないように思えるんですけれど・・・。

　Ａ．いえいえ、メンバー名を振込入金、組を売掛金と思って見直してみてください。

　Ｑ．あっ、売掛金と入金の消し込み処理の消し込み処理そのものじゃないですか。

　Ａ．正解。まさに、発想の転換なんです。

　Ｑ．この仕組みは学校の先生でも使えますよね。
　　　生徒宅への訪問スケジュールを作るときに、重宝しそうですね。