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Excel 孫の手−7

皆さんが頻繁に使う「Excel」について、いろいろなテクニックを紹介していきます。

 もし、簡単なことで出来るはずなのに、どうしてこんなに手間がかかるの?という
 疑問をお持ちの方はメールを入れて下さい。分かる範囲でお答えするだけでなく、
 出来るだけこのページでお答えできるよう努力していきます。

「表の作成手順」と「罫線」

  Q.前回の「孫の手6」で、罫線を一番最後に引きましたよね。     これは、どうしてなんですか。   A.いつもながら、イイトコ突いてきますね。     これには、いくつか理由があります。が、取り敢えず、どういった手順が効率的なのか     を説明しましょう。これは、表を作る上での重要な要素です。 1.表の出来上がりイメージを持つ。 2.表題・見出し・項目・計算式までを入力。 3.集計項目・集計結果表示場所を決め、計算式を入力。 4.罫線を引く。   Q.実際のデータは入力しないんですか。   A.表は何度も使います。だから、一度決めた形を標準ブランクフォームとして、使うこと     で何度も同じようなものを作らなくて済み、また、同じ形なので、比較検討がしやすく     なります。   Q.そうは言っても、最初から完璧な表は作れませんよ。   A.その通り。だから、実際は実データを入れて何度も吟味して、形が決まった段階の表を     複写して、実データを消去したものがブランクフォームとなります。   Q.先を急ぎましょう。罫線の話。   A.ああ、そうでした!!     先ほどの話にあったように、表は一度ではなかなか形が決まりません。     中身が変わる度に、罫線を引き直していたのでは、手間ばかりかかってしまいます。     ただ、表を作るときの目安がないとやりにくいですね。そのために EXCELは印刷     されない線を画面に出しているのです。   Q.分かりました。それで、画面には罫線がいつも出ているのですね。   A.合点がいったところで、罫線の作法に行きましょう。 1.印刷物用の表の場合は、やたらに太い線は使わない。 2.表の外枠は、太実線。 3.表題・見出し・項目の区切りは、実線で。 4.データ群の横方向は細点線。 5.データが多い場合は、データ10個単位ぐらいで横方向の実線を。     さらに、 6.プロジェクター用の表は、ワンランク太い線でメリハリをつける。   Q.あんまり太い線を使うと、文字がかぶってしまいますが。   A.そうですね。見やすくする配慮は大切です。     こういうときは、「行」の高さを自動設定よりもやや高くして、データの「配置」を     「真ん中」にしてあげます。   Q.それはどこに有るんですか。   A.「セルの書式設定」の「配置」の「縦位置」の所に有ります。

    そして、最後の締めはファイル名です。せっかくブランクフォームを作ったのですから、     nnnnnnnn.BFという名前にしてあげたいところですが 、Excelが自分の表であると     認識するために、ファイル名の拡張子(nnnnnnnn.nnnのピリオド以下の半角3文字)は     「XLS」にしないといけません。(Ver.95以降)     したがって、nnnnBF.XLSのようにピリオドの直前の2文字を「BF」にして区別すると     使いやすいでしょう。 (nnnnは、任意の文字)   今回のポイント 表を作るときは、完成時のイメージを持つこと。 罫線は、最後に引く。 標準ブランクフォームを作って、活用する。
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