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Excel 孫の手−52

皆さんが頻繁に使う「Excel」について、いろいろなテクニックを紹介していきます。

	

「エラーにさよなら−2」

 Q.前回は、IS関数の基礎という感じでしたね。  A.今回のメインは、ISNA関数とISERROR関数についてです。    でもその前にとても大事なことを一つ。    IS関数は単独で使うことはなく、ほとんどの場合 IF関数の条件部分に    使います。  Q.IS関数の項目をいろいろ調べたのですが、この関数はこういう風に結果が    表示されます − のような書き方をしている参考書って無いんです。    でも、今の一言で、疑問氷解です。  A.参考書も例題をじっくりと見れば、小さく書いてあるんですが。 ISNA関数    この関数は、或るデータがあらかじめ登録してあるデータの中に有るかを調    べる時、調べ方がVLOOKUP関数・HLOOKUP関数を使用している    ときに使われます。    VLOOKUP関数・HLOOKUP関数では、調べたいデータが登録対象    の表の中にないと #N/A (該当しないの意味)というエラー表示を出し    ます。   例 あらかじめ登録してあるデータ
	登録データを参照した表
	このように、コードが合致しないと、 #N/A と表示されます。
	そこで、下の表には、このような式を入れてあげると、エラー表示の代わ
	りにスペースが入ります。
品番 	"=IF(ISNA(VLOOKUP(B49,$B$31:$D$37,2,FALSE)),"""",VLOOKUP(B49,$B$31:$D$37,2,FALSE))"				
					(注:セルの番地は、作成位置によって変動します。)
	登録データを参照した表	
 Q.エラー表示が出ない表って、気持ちいいですね。
   とっても、すっきりしているし。

 A.そうですね。見る人に優しい表作りが、気配りの一歩です。
   では、もう一つの ISERROR関数 について、説明しましょう。

   前回と今回で、エラー状態を確認する関数を見てきましたが、ISERROR
   という関数は、全部ひっくるめて「エラーがあったら」チェックしてくれると
   いった機能なんです。

 Q.だったら、何もいろいろ覚えなくてもこの関数一つで全部OKじゃないんです
   か。

 A.実際そうも言えます。
   ただ、目的をはっきりと把握している場合の確認事項として、特定のエラーに
   だけチェックが入る関数を使用することで、漠然としたエラーよりも明確にな
   ってくる訳です。

 Q.チョット歯切れ悪い説明ですね。

 A.いえいえ、うんと歯切れが悪いです。
   エラー関数に関しては、エクセルを使い込んで、このときはこうしたいという
   意志を表に反映できるくらいになると、便利なんです。

 Q.なんと素直な回答。 こういう人に教わると安心ですね。

 A.!?!?!?!?・・・・・・。
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