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Excel 孫の手−51
「エラーにさよなら−1」
Q.EXCELを使っていて、便利な反面、いろいろとエラーが画面に表示されて
煩わしいんですが、これを回避する方法を教えてください。
A.これは程度の差こそ有れ、皆が持っている悩みですね。
この悩みは、「IS関数」などが解決してくれます。
例えば割り算の時、分母が0だったり空白だったりすると、 #DIV/0!
と表示されますよね。
また、テーブルを使った作業で、参照している数値がそのテーブルに無いと、
#N/A と表示されます。
テーブルの場合は、サンプルの数値で式が正しいかチェックした後、数値を
消しますが、その数値が無くなることによってエラー表示されるのは、なん
とか避けたいと思っている人も多いと思います。
Q.ということは、エラーの内容によって、表示されるエラーも違うんですね。
A.そういうことです。
表示されたエラーの意味が分かったら、今度は対処法です。
エラー表示には、つぎの8種類があります。
##### #VALUE! #DIV//0! #NAME? #N/A #REF!
#NUM! #NULL!
Q.えーっ、こんなにあるんですか。
見たこと無いのもありますよ。
A.たくさん有りますが、先ほどの #DIV/0! と #N/A それに #REF の三つを覚え
ればたいがい間に合います。
それと、 ##### は、セル幅に対して表示幅が足りないと言うことですから、
セル幅を合わせてあげればそれだけで解決です。
更に、 #REF は、元々設定してあった計算式に含まれる部分を消去した場合に
現れます。消去をした後この表示が出たら、迷わず「元に戻る」ボタンをクリ
ックして、元の状態に戻しましょう。
Q.これで、取り敢えず ##### の意味と、対処方法が分かりました。
また、 #REF は、原因を特定するために、元に戻せば解決も楽そうですね。
あとの2つは、どうしたら良いんですか。
A.まず、 #DIV/0! から行きましょう。
これは、ある数値を0で割り算すると表示されます。
それならば、計算式を実行する前に、割る数字が0なのか調べれば良いわけで
すね。実際はこのようになります。
割られる数字を A とします。
割る数字を B とします。
=IF(B=0,0,A/B)
この式は、 「もし、B が0だったら計算はしないで、計算結果を0に
B が0でなかったら、AをBで割り算しましょう。」という意味です。
もう一つ同じ結果になりますが、
=IF(ISBLANK(B),"Bは空白です。",A/B)
という方法もあります。 ただし、これはAが「空白」の時だけ有効です。
Q.ISBLANKなんて言うと、まるで英語みたいですね。
A.全くその通りです。
ISの後に、エラー表示をくっつけると、関数の名前になるようにしてあるん
です。アメリカ人的発想ですよね。
さて、そろそろ頭が飽和してませんか。
Q.出ました、お得意「パートU」期待してます。
A.ぐっっ、読まれた。
と言うことで、次回はIS関数をもう少し詳しくやることにしましょう。
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