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Excel 孫の手−44
皆さんが頻繁に使う「Excel」について、いろいろなテクニックを紹介していきます。
「並列抵抗の計算」
Q.今日は毛色の変わった質問です。
抵抗値の計算なんです。
A.抵抗って、あの電子部品の「抵抗」ですか??
Q.それってもしかすると、電気弱いんじゃ・・・。
A.じつは、そのう・・・。ボリボリボリ・・
Q.そんなことかも知れないと思って、計算の方式だけは聞いてきたんです。
で、いつもの一工夫を教えて欲しいんです。
1つ目の抵抗の値を R1
2つ目の抵抗の値を R2
これを直列につなげるだけならば、数値を足すだけなのですが、並列に
つなげるとなると、以下の式になるんだそうです。
求める値=1/(1/R1+1/R2)
それで、3つ以上10個程度まで、数字を入力するだけで、いつでも計算
結果が得られるシートを作りたいんですが、上手くいかないんです。
10個全部の数値が入っていれば計算できているんですが、1つでも空白
だと、#DIV/0! とエラー表示がされてしまいます。
A.そこまで分かっているなら、一肌脱ぎましょ。
抵抗値 合成抵抗
抵抗1 1000 500
抵抗2 1000
となるわけですが、実際には抵抗の数が決まらないとなれば、次のように
式を変化させましょう。
抵抗値 1/抵抗値
抵抗1 1000 0.001
抵抗2 1000 0.001
1/抵抗値の合計 1※ 0.002
求める値=1/※ 500
ここで、更に工夫します。
抵抗値に数値が入っていない場合には、計算結果の欄に0が入るように指定します。
そうすると、#DIV/0! のエラー表示は出てきません。
実際には、IF文との組み合わせになります。
=IF(抵抗値のセル名=0,0,1/抵抗値のセル名)
以下が、完成型です。
Q.う〜む、こうやるのか。
A.今回のような場合は、最初にシンプルな形、次に変形、そして、一工夫という手順
を踏んだのですが、これはどうやったら上手くいくかの場面にいくつ遭遇したかで、
解決までの時間が変わってきます。 つまり、経験!
Q.アッ、そこで威張らなきゃ良いんだけどなぁ〜。
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