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Excel 孫の手−36

皆さんが頻繁に使う「Excel」について、いろいろなテクニックを紹介していきます。

	

「発注数と発注単位」

 Q.手強い問題を持ってきました。  A.なんか、深刻そうですね。  Q.実は、ある商品サンプルを125組作ることになったんですが、組    み込み部品点数が200点近くあり、しかもそれぞれの購入単位が    違うんです。
   見ての通り必要数量は多くて、しかも纏めて購入したら安くなるけ						
   れど、今回はサンプルなので端数は単品購入して、あまりを出さな						
   いようにする必要があります。						

 A.ということは必要数量の内、まとめ買いできる部分と、単品購入す						
   る部分とに分ける必要がありますね。
						
   考え方						
	1.まとめ買い可能な単位を求める関数は何か。					
	2.端数を求める関数は何か。
	3.購入部品の不良率や組立時の破損等を考慮するか。
   特に、「3」は忘れがちですから、注意が必要ですね。
	
   今回は「3」の要素は考えないことにしますが、もし考慮するなら	
   その数量を見積もって必要数量に加えます。それから、次の方法で	
   計算していきましょう。	

	購入単位の算出式 =FLOOR(必要数量,購入単位)
	端数の算出式   =MOD(必要数量,購入単位)

   解説	
	FLOOR関数は、基準となる数値の倍数で計算される数値を
	上回らない結果を算出します。 例えば、31個欲しい品物が
	有って、1セットが12個ならば、2セットという具合です。

	MOD関数は、余りを表示する関数です。
	例 31÷12=2 余り 7 という式なら、
	 =MOD(31,12) という式で、結果は 7 となります。

 Q.つまり、普通のわり算で余りを出す考え方と全く同じなんですね。	
   なんか、あんまり手強くなかったですね。ブツブツ・・・。	

 A.じゃー、おまけを一つ。	
   バラ売りしない部品ばっかりだったらどうしましょう。	

 Q.いま教わった FLOOR関数の答えに 1 を加えれば良いんで	
   しょう。	

 A.全くその通りなんですが、そのものズバリの関数もあります。	
   CEILING関数です。	
   この2つの関数と、MOD関数を組み合わせると便利です。	
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