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Excel孫の手−29

皆さんが頻繁に使う「Excel」について、いろいろなテクニックを紹介していきます。

	

「印刷とプリンタ」概論

 Q.最近会社のプリンタが新しくなったら、前にはA4にぴったり収まっていた表が、    ほんの少しずつはみ出して4枚に分かれてしまったんです。    原因は何ですか。  A.そう、プリンタを換えるとこのようなトラブルは良く経験します。    原因は、プリンタの印字範囲の広さが機種毎に違うからなんです。  Q.印字範囲って何ですか。  A.プリンタは設計の善し悪しで、どこまで紙の縁ぎりぎりまで印字できるかが違う    んですね。メーカーの努力でジリジリとですが、印字範囲は広がってきました。  Q.最近のコマーシャルで「綺麗・早い」なんて言うのがありますが、それ以外にも    チェックポイントがあったんですね。  A.その通りです。最新機種では、ついに縁なし印字が可能になりました。    でも、使用する紙によってはまだ縁が残ってしまいます。    それと、もう一つの要因があります。  Q.まだ、有るんですか。  A.プリンタを作動させるためには、プリンタドライバというソフトウエアをプリンタ    に繋いでいるパソコンにインストールする必要がありますが、そのソフトの機能が    プリンタ本来の性能を生かし切れていないとか、使い勝手が悪い場合にトラブルと    なることが多いんです。  Q.具体的には、どんなトラブルが起きていますか。  A.高画質のレベル設定やその表現がメーカーによってバラバラなので、意外なくらい    品質が悪いとか、紙質の設定が上手くできなくて仕上がりが悪いといったことです。  Q.その程度のことでもトラブルと言うんですか。  A.今はいかに必要なデータを素早く収集し、有効に活用するかが必要とされています    が、その中でもプレゼンテーション能力の如何によって、自分の意見が採用される    かどうか決まります。    その資料の見栄えが少しでも悪かったなら、せっかくの提案も輝きを失ってしまい    ます。  Q.では、インクジェット方式とかレーザー方式とかの印字方式の違いでも、印字結果    が変わってくるわけですね。  A.その通りです。    今の傾向としては、インクジェット方式は高解像度ですが、高解像度にすればする    ほどインクのランニングコストがかかります。また、高解像度用の紙も高いですね。    レーザー方式は、早く安い紙でもそこそこ綺麗ですが、解像度が若干劣り、プリン    タ本体価格もまだかなり高いです。    また、インクジェット用の紙をレーザーには使えません。    インクジェットは基本的に液体を噴射して、それをいかに早く吸収するかの技術を    紙のメーカーは競っています。片や、レーザーは粉末を熱で溶かして紙にしみこま    せるのですから、原理からして異なっているんです。  Q.では、最後に綺麗に印字するコツを教えてください。  A.紙一杯一杯に表やデータを作らず、余裕を持ったレイアウト作りをすることです。    使用するフォントもあまり小さい物は使わないことです。    また、使用する紙の袋に明記してあるプリンタメーカー毎の推奨印字品質設定を    守ることです。    無闇に高解像度で印字しようとしても、紙の性能が追いつかないと却って汚い印字    に成ります。    概して、説明しようとするあまりデータを詰め込みたがりますが、グッとこらえて    逆にスリムな表を作成するようにしましょう。    適度な空間を持つことでデータは見違えるほど分かり易くなります。
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