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Excel孫の手−15
皆さんが頻繁に使う「Excel」について、いろいろなテクニックを紹介していきます。
もし、簡単なことで出来るはずなのに、どうしてこんなに手間がかかるの?という
疑問をお持ちの方はメールを入れて下さい。分かる範囲でお答えするだけでなく、
出来るだけこのページでお答えできるよう努力していきます。
「複数シートのデータを集計−1」
Q.複数のシートをまとめて扱う方法を教わってきましたが、そろそろ、計算するときのポイ
ントを教えて下さい。 会社で「串刺し演算」と言われて、往生しちゃいました。
A.串刺し演算そのものは、十分に理解しているけれど、EXCELではどうやるのという人
は、案外多いんです。
Q.あの〜、串刺し演算って何ですか。
A.エライ!よくぞ恥を忍んで聞いてくれました。実を言うと、知らない人が多いんですが、
恥ずかしがって聞かないんです。 簡単に言うと、次のようになります。
「原則として、同じ書式・同じ形の複数のシートのデータを、1つのシートに集計したり
加減乗除したりする事」です。
同じ場所に串を通し、突き通した場所に答えがあるというイメージです。
例1 黄色の場所(A1)に支店毎の売上が入っているとします。
支店の合計を、集計シートの青色の所に計算式を入れて求めます。
計算式は、このようになります。
=SUM(シート1:シート4!A1)
例2 シート1に売上・シート2に原価・シート3に支店経費
シート4に本店分支店負担経費が入っている場合。
シート1−シート2−シート3−シート4=支店営業利益(集計シート)
「例1」が一般に言う串刺し演算ですが、「例2」のような使い方では、リアルタイムに
近い業績集計が可能ですので、重宝します。
Q.以外と簡単なことなんですね。でも、威力も凄いですね。
これって、マラソンのスプリットタイムとかにも、応用できますよね。
グラフを連動させれば、視覚的にも訴えられるし。
A.良い着眼。応用する範囲は、とても広いんです。今の例を、早速。
「吉田さんは、10−15KMでペースをあげ、そのまま頑張り、その貯金でラストのペ
ースダウンを補って優勝。」
「佐伯さんは、スローペーススタート。段々ペースアップしたがトップには届かず。」
というように、なります。
Q.普通、グラフというのは、下から上に数字が大きくなりますよね。
これは、逆ですけど?
A.鋭い観察ですね。驚きました。その通りで、ここでは時間の短い方を上に表示したいので、
グラフの設定で、「軸の反転」をしているのです。
ここでの方法は、「時間」をクリック・「軸の書式設定」をクリック・「目盛」をクリッ
ク・「軸を反転する」をクリック・「OK」で、こうなります。
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