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Excel孫の手−108


	

「電流測定支援」

Excel孫の手44 「並列抵抗の計算」参照  Q.以前、「並列抵抗の計算をエクセルで」とお願いしたら、見事な解決    をして貰ったんですが、仲間の先生から、ちょっと変わった依頼を    されてしまったんです。  A.前もって言っておきますけど、私は電気に関しては知識ゼロですから    ね。  Q.大丈夫、そっちの知識はガッチリ確認済みですから。    以下のような回路で、電流の測定をしていたんですが、生徒の不注意    でテスターを壊してしまったので、電圧計だけで電流を測定すること    になったんです。
 
 A.電圧計だけで電流を!どうやって測定するんですか。

 Q.以下のような回路で、電圧を測定すると、電気の法則にあてはめるだ
   けで、電流が求められるんです。(V=I×R → 電圧=電流×抵抗)
 
   具体的には、抵抗に電流が流れると、電圧降下という現象が発生しま
   すが、今回の場合、500Ωの保護抵抗が回路に入っていることが分
   っていますので、保護抵抗の両端にかかっている電圧と電源の電圧を
   測定すれば、回路全体の電流値が掴めます。

   例えば、電源電圧が50Vで保護抵抗の測定電圧が20Vなら、	

	20V ÷ 500Ω = 0.04アンペア

   これで、挿入されているもう一つの抵抗では、30Vの電圧降下が	
   起きている計算です。この抵抗の値は、次の計算で求められます。	

	30V ÷ 0.04アンペア = 750Ω

 A.原理は分かりました。それだけ分かっていたら、もう、すぐに表が作	
   れるじゃないですか。	

 Q.でも、挿入される抵抗の値や電源電圧はいつも同じでは無いですから	
   そこで、分からなくなってしまうんです。	

 A.そういうときは、変動要素を先ず一つだけに絞って、作表してみるん	
   です。そして、次に一つ変動要素を殖やしてみるという手法で、だん
   だん、高度な表にしていくと良いんですね。

 
 Q.そうか、これだけの要素が入っていれば、値は求められるんですね。

 A.今回は、電気のことを教えて貰っただけに終わった感じで、主客転倒
   でしたね。


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