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Excel孫の手−107
「隠し関数:DATEDIF」
Q.あのう、変なことをお聞きしても良いですか。
A.何ですか、藪から棒に。
Q.最近エクセルに「はまった」友人から、「エクセルの隠し関数って知ってる?」
と聞かれたんです。
そんな関数、有るんですか。
A.ついに、そこまで来ましたか。
有るんですよ、有名なヤツが。それは、DATEDIF関数です。
DATE関数の一つなのですが、なぜか関数の一覧表示でも出てきません。
ある日からある日までの日数や月数・年数を計算して表示してくれる機能が有り
ます。
結構、使い勝手の良い関数なのですが、少し前まで表計算ソフトの王座を競って
いた「Lotus1−2−3」が持っていた機能だったんです。
互換性を売り物にしてエクセル派に転向して貰おうと思っても、こういった便利
な機能を変換できないのでは、転向の障害になってしまいます。
Q.それで、「Lotus1−2−3」をエクセルに取り込むとき、互換性に支障が
生じないように機能を持たせたけれど、表だってその関数の存在をアピールはし
無かったんですね。
A.真相は分かりませんが、そんなところでしょう。
それはともかく、実際に使ってみましょう。
=DATEDIF(開始日,終了日,単位)
これが、実際の使い方です。
この関数の面白いところは、「単位」の設定でしょう。
実際にやってみましょう。
開始日
1965/6/18
終了日
1972/11/9 と設定します。
[注)セルの値は、開始日・終了日の入力位置によって変わります。]
Q.ふーん。
A.ピンときませんか。??? きてませんね。
では、期間計算なら誰でもイメージする xx年xxヶ月xx日間 の表示をしてみ
ましょう。
必要なのは、 通算年数・1年未満の月数・1ヶ月未満の日数 ですね。
となると、計算式それぞれを & でつないであげればよいわけです。
Q.えっ、結果は数値ですから、直接 & でつなぐことは出来ないですよね。
A.素晴らしい!その通りです。
ですから、計算結果を数値から文字扱いに変更する手順を踏みます。
この関数は何でしたっけ。
Q.ギクッ! ヤブヘビだった。
A.FIXED関数でしたね。 =FIXED(値,小数点の位置)
この関数は、使う人と使わない人とに極端に別れます。
実際の数式の完成型は、以下のようになります。
あんまり長いんで、3行に表示しました。
=FIXED(DATEDIF($B$2,$E$2,"y"),0)&"年"
&FIXED(DATEDIF($B$2,$E$2,"ym"),0)&"ヶ月"
&FIXED(DATEDIF($B$2,$E$2,"md"),0)&"日間"
[注)セルの値は、開始日・終了日の入力位置によって変わります。]
結果として、7年4ヶ月22日間 と求められることになります。
Q.3行に分けて表示して貰うと、式の構造がよく分かります。
これは、活用できそうですね。
ところで、他にも隠し関数はあるんですか。
A.あまり有名でないのが、ボチボチ。
インターネットの検索で、
EXCEL 隠し関数
と入力してみてください。
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