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Excel孫の手−103
「複合参照のスーパーパワー」
Q.会社の規模が大きくなってきたので、エクセルと言えども数式の入力に
手間がかかるようになってきてしまいました。
A.それはある面やむを得ないとは思いますが、工夫次第では「エッ」と思
う方法が有るかも知れませんよ。
以下の例を見てください。
「4〜6売上実績」に対して、全国一律の「予想売上伸び率」をかけ算
して、7〜9売上予想を計算してみてください。
4月の実績には7月の伸び率、5月の実績には8月の伸び率を適用する
とします。どんな手順で計算しますか。
Q.「北海道」の7月だったら、4月の1,500 に7月の予想伸び率115%
を掛けます。次に、8月9月共に7月と計算の位置関係は同じなので、
7月の計算式を、それぞれの月に数式をコピーします。
A.普通はそういうふうにやりますよね。
そうすると、青森の7月は、行が下へ1行ずれますので、また、7月の
セルに式を作って、8月9月に数式をコピーするという作業が必要です
ね。
Q.実はそこが問題なんですよね。
この例なら4行しか有りませんが、実際の表では80行くらい有るんで
すよ。だから、手間が大変で・・・。
A.そこで登場して貰うのが、「複合参照」なんです。
複合参照というのは、簡単に言ってしまうと、絶対的なセルを指定する
のと異なり、行だけを指定するか・列だけを指定するかという参照方法
のことを言います。
先ほどの例で言えば、北海道の7月の式は、=B6*E3 でしたね。
このセルをクリックしましょう。
数式バーには、=B6*E3 と表示されますね。
E3 の部分だけドラッグして、反転表示にしましょう。
ここで、F4キーを一回押しましょう。
Q.=B6*$E$3 これは見慣れた絶対参照ですね。
A.そうです、そうです。
では、もう一度、F4キーを押しましょう。
Q.あれ、=B6*E$3 となりましたよ。
A.この状態は、この数式をどんなにコピーしても、「3行目」を参照し続
けるということを表しています。
Q.分かった、分かりました。
つまり、この式なら、何十行も下へコピーしても、伸び率を参照し続けて
くれるんですね。
A.まとめると、以下のようなことですね。
Q.作業がこんなに楽になるなんて、有り難うございました。
いやぁ、凄い・凄いわ・・・・・・?
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