5.寅さんの名ゼリフ - 第12作 「私の寅さん」
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結構毛だらけ猫灰だらけなセリフ

「皆さん親切な方々だって事はようく分かったよ。昼間帰ってきた時どうも様子がおかしいと 思ったんだ。なる程ねぇ、家族揃って明日っから楽しい旅行に出る。その前の日に俺が帰って きた。『寅ちゃん、元気かい?』、なんて作り笑い浮かべやがって。ほんとは腹ん中で、『ああ、 嫌な時に嫌なヤツが帰ってきた』って、そう思ってたんでしょ? 『寅ちゃん、せっかく帰ってきて くれたのに残念だったね。明日みんなでもって旅行に行くんだよ』。なぜそう言ってくれねぇ んだい? だったら俺だって、『そうかい、せいぜいみんなで楽しんできてよ』。財布の中から 五千円札の一枚もスッと出して、みんなに『餞別だよ』って渡せたものを。なんだいコソコソまるで 悪い事でもするみたいに。俺はそんなに厄介者か! ああそうだそうだ、俺はどうせ疫病神よ、ふん! 九州だって? 上等だよぉ。飛行機か? 結構だねぇ。結構毛だらけ猫灰だらけお尻の周り はクソだらけだい!」

【解説】
とらや一家が九州旅行に行く前の日に寅次郎が帰ってきた。旅行の話をいつ切り出そうか考えて いる所に、御前様がやってきて旅行の話をしてしまった。その後の寅次郎のセリフ。


番外篇 - おいちゃん、気持ちを察する

「櫻、もういいよ。寅だって同じ気持ちだよ。なぁ寅?」

【解説】
ガミガミ文句を言う寅次郎に説教をする櫻。その説教を止めた時のおいちゃんのセリフ。


番外篇 - 満男、ちょっとしたセリフ

「お土産買って帰るからね。『じゃあバイバイ。おならブー』だ(笑)」

【解説】
九州へ電話した寅次郎は家族全員を電話口に出して話をした。その時の満男のセリフ。


家族思いなセリフ

「久しぶりの長旅から帰ってきて、ウチん中がカッ散らかってると気分が悪いからなぁ。 なぁ社長、その内にその入口から、おいちゃんとおばちゃんと櫻がよ、こんな大きな 荷物を抱えて、『あ〜あ、くたびれたくたびれた。ウチが一番いいよ』、なんて言って 帰ってくるんだよねぇ。その時の迎えるこの言葉が大切だな。『あっ、お帰り。疲れたろ?  ささ、さぁ上がって上がって、ねっ』。熱い番茶にちょっと厚めに切った羊かんの一つも 添えて出す。ほっと一息入れたところで、『風呂が沸いてますよ』。長旅の疲れをスッと落とす。 心のこもった昼メシがここで待っている。温かいご飯、シャケの切身、山盛りの お新香。『どうだい、旅は楽しかったかい?』。例えこれがつまんない話でも、 『面白いねぇ』と言って聞いてやらなきゃいけない。長旅をしてきた人は、優しく迎えて やらなきゃなぁ」

【解説】
なんだかんだ言ってた寅次郎だが、家族が旅行から帰ってくる日、風呂を沸かして 昼ご飯まで作ってみんなの帰りを待っていた。


気分のバロメータなせリフ

「あ、もし、労働者諸君の皆さん。今日一日、本当に労働ご苦労さん」

【解説】
職工へのこのセリフは寅次郎の精神状態が落ち着いている証拠である。


素直なセリフ

「何が嫌だからってな、インテリ女と便所のナメクジぐらい、嫌な物はねぇんだ!」

【解説】
気に入らない女性の画家(マドンナ)に対する気持ちの表現。でもこの後コロっと・・・。


初めて言わせたセリフ

「寅さんは、私のパトロンね」

【解説】
マドンナに210円貸した事で初めて言わせたこのセリフ。


番外篇 - 博、芸術について語る

「確かに、食っていくって事は大変なんですよ、この世じゃ。でもね、人間は、生きるって事は、 それだけじゃ決してない。そうです、だからこそ、りつ子さんみたいな人が必要なんですよ。 つまり、芸術家がね。美しい音楽を聴いたり、素晴らしい絵を見て感動する為にだって、 僕達は生きてるんじゃないですかぁ。とにかく、もっともっと色んな事に、人間は喜びを感じて 生きてるはずですよ。兄さんが美しい人に恋をする。これは、兄さんが人間として生きている事の 証ですよ。そうでしょ、兄さん?」

【解説】
こういう事を真面目に言われると照れながら困ってしまう寅次郎。


番外篇 - 博、恋の病について語る

「ちょうど肺病にでもなったような感じだなぁ。胸のあたりがこう・・・。やめた・・・ 馬鹿馬鹿しい」

【解説】
櫻に恋の病の症状を聞かれ、答える博。だが自分も以前は櫻に対してそうだった事を 思い出してか、急に我にかえって話をやめてしまった。


別れの予感のセリフ

「『別れの曲』ねぇ・・・。やっぱり、旅人(たびにん)の歌でございましょうかねぇ」

【解説】
マドンナに別れの挨拶をしに来た時に、向いの家から聞こえてきた『別れの曲』。


番外篇 - マドンナ、気を遣う

「あたし、とっても困ってるの。あたし今まで、絵の事だけ考えて暮らしてきたし、 これからも、そんな風にして生きていきたいのよ。だから、女として中途半端なの。 お台所の事もできないし、子供だって満足には育てられないだろうし。だけど、 女だからとっても嬉しいの、寅さんの気持ちは。あたしだって寅さんの事大好き なんだもん。だけど、やっぱり困るのよ。あたし、寅さんには何もかも包み隠さず 話せる、いい友達で、これからもずっといて欲しいのよ」

【解説】
マドンナに惚れている事がばれてしまった後にマドンナの家を訪ねる寅次郎。そこで マドンナに言われたセリフ。結局は振られたという事か。



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