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白馬鑓ヶ岳(鑓沢)

猿倉(5:30)杓子のコル(10時半まえ)鑓岳(10:45〜11時)鑓温泉(12時ころ)小日向のコル(13時すぎでは)猿倉(14時5分:山菜取りのため遅れる)

猿倉の小屋で出発準備してると、ゲレンデの板を積んだ車が来て、私も板を出してるので「おはよう」というので『はい」と答えると、車を離れた方に移動してしまった。朝の出掛けは、忘れもんしないように集中してるもんで。。。

林道をジョギシューで歩き、白馬尻の手前から大雪渓をシールで登る。。上の白馬小屋から下山してくる女の人とすれ違う。前方に板を担いで登ってる人がいる。私の、シールの方が早く、まるで、止まっているようだ。そのうち、追いつき。「何時に出た?」と訊くので答えると「40分早く出たのに追いつかれた」だと。 

おじさんの持ってるのは、山スキーだったんで、なんでシールで登らんのか?大雪渓の急斜面にさしかかると、先行者二人のツボのトレールあり、ここは板を担いだ方が楽なので担ぐ。その上の緩斜面に出ると、トレールは白馬山頂の方に向かっていた。正面の稜線の鞍部から下りのトレールがきていた。そこを逆に登る。新雪20cmであり、下りの歩幅は大きくあわず、二歩に一回踏み跡に足を入れるのがやっとだ。

横を向くと、黒々とした白馬山頂が見えた。今年は稜線の雪は、多くない。しまった、先日の杓子のコルから見えたのは白馬岳でなく、旭岳であった。

一人、縦走かと思いきや、後ろから長靴のお兄さんが二人迫ってくる。小屋からか?

数日前に来た、杓子のコルを通過し、鑓の登りになる。振り返ると、大学のころ来て以来の景色が、よみがえる。また、杓子岳の山頂に行かなかった。つぎは、杓子尾根を登路にすっか。
空気が薄いのか、10歩に一度、5秒間、立ち止まり、鑓岳の山頂に到着。

山頂から50m下ったところから滑降。パウダーではないが、引っかからない新雪で飛ばせた。400mも下るとやや雪が重くなったが、まだ誰も滑ってない新雪の大斜面を一人占めの、この感動。今年は、人の滑った痕がある斜面を滑ることが多かっただけに、最後に来て、大当たり。という感じだ。板はカービングでなく、古いケスレー山板だ。杓子の時も感じたが、カービングのように板が勝手に切れ込む感覚が無く、高速で大きく回しやすい気がした。

パウダーは幅の広いカービングの方が浮きやすく滑りやすいんだろうが、この時期そうでもない。ただし、ジルのビンディングのガタか、左右に板がフラツクのが愛嬌。

鑓温泉の上で北側の急な沢に滑ろうとトラバース。するとデブリ雪崩を誘発。ザーと流れて行き、遥か下のほうでは土石流のように跳ね上がりながら流れいる。  下に、人がいたら殺してたな。3分以上ズリズリと流れていた。

鑓温泉は大きな風呂で熱い湯で、バシャバシャ掛け流しの湯だ。小屋が解体されていて、柱が横に積んである。そこで、このHPのバックのような紙の容器に入れた、オムスビを取り出し食う。自分で作ったむすびは旨い。
なにげに柱の上に、それを置き、湯に浸かる。着替えて出発。

小日向のコルで、ザックの中からおむすびを探すが無い。しまった、同系色だったので柱の上に置き忘れてしまったんだ。まだ、大きいのがニケ入ってたのに、残念。
 家に帰ってカミサンにこのことを言うと、笑われるかと思ったら、さにあらず。「そんなことやってっから、無駄なんだよ。言いたかないけど、今月、あんたの昼(自炊してます)の食費、すでに5000円になってんだよ。おまけに経費になんないんだから」 いきなり現実に引き戻される沼であった。今考えたら、もう今月も、わずかではないか。

ここは、登り返しがある為、今回はテールフィックスのシールだ。沼は、春の湿り雪のとき、取ったら二度と付かないシールを常用。先日、他の長さの板でも使えるように、テールフィックスの金具をチョン切ったら、そのシールは前回の杓子沢で使用した時もトラバースで剥れ、使いもんにならなくなった。

アイロンをかけると接着力が回復するというが、シーズン中、三日に一度のアイロンがけは、やってらんない。
やはり、不精な人は、腐ってもテールフィクスですな。





白馬鑓。山頂から左の斜面が鑓沢。山頂直下から手ごろな大斜面でした。
山頂から真っ直ぐ下に滑るのは、エキスパートコース。雪質しだいですね。




右は杓子岳。(八方の温泉前の駐車場から)

ここはオート暖房のトイレがあり。この朝は冷え込み作動してた。トイレ内で着替えた。
道の駅は、平日深夜はトラックに占領され、乗用車は入れませんね。



アプローチの林道から白馬沢右俣




今日は快晴、気合を入れずにゆっくり行こう。
(4日前の杓子沢の翌日、胸苦しかったもんで)




毛勝三山(右の毛勝山しか登ってない・・・)




こっちからの剣は形よい






人のことを「お客さん」と呼ぶこの二人は白馬小屋の従業員?杓子のトラバースでは新雪の上に赤い粉を撒いていた。長靴でピッケル・ストックなし、デイパック内に4本刃アイゼンくらい持ってんのか。
時に雪面が硬く兼用靴でやっと先がちょっこっと入るところもある。山ナメてんのか。
途中抜かれたが、休んでたので追い越し、鑓岳ピークまで私が先行。
彼らは鑓岳を通過しさらに先に行った。






鑓岳(山頂から左下に杓子沢に滑れるらしい。40度)




白馬(左) 杓子(右)




立山、剣