2001/11/034

燕岳   


            
                            槍ヶ岳〔燕小屋から)

          
                             燕岳 

 前夜、青梅街道抜け、北岳ネライで芦安まで行くと夜叉神峠から先がスーパー林道通行止め、じゃあ燕岳目指し、20号を行く。サントリー白洲工場前を通過、峠を下ると諏訪だった。諏訪から松本まで高速使い、安曇野で寝る。

3日
 7時頃起きると霧。8時ごろ、中房温泉下の駐車場に着き、登りだす。最初から急登。少し登ると水場()があり、1,5L汲み担ぐ。重荷が更に加わった。

 合戦小屋
(下からのケーブルの中継小屋で売店のみ)あたりで風花がちらつき出す。不意に前方鞍部に槍の穂先が見えていた。左の大天井岳より低いので、最初?だった。

 小屋が見え出してからのトラバースが凍っていて、いやらしい。ピッケルあったので楽勝。昼前に小屋前に着き、テンぱる。この頃から雪になり、さっきまで見えていた燕岳も徐々に姿を消す。

 
ラジオ肴にワインで外に出る気なし。今日は南岸低気圧で下界は雨、明日午前中、裏日本は冬型。午後には高気圧張り出す予報。明朝はダメか?

4日

 7時ごろ明るくなったので、チャックが凍ったフライの下から這いずり出すと、晴れてる。小屋前にカメラを持った人が15人以上棒立ち。慌てて、カメラをつかんで行く。

 小屋の前が、即、最高のポイントで槍は今にもガスから抜け出る。振り返ると朝陽に輝く燕岳。北風が寒く
,時々背を向ける。そのうち、槍のガスがとれ穂高方面まで見え出す。昨夜の雪でまるで冬山だ。

 朝飯食って、トイレに小屋に入ると水道が出放題、朝から雪を溶かして水作っていた私は?

 8時頃より燕岳のピークハントに行く。途中、裏銀座方面からクラゲ雲を前面に黒雲が押し寄せてくる。裏銀座の稜線から雪煙が上がっている。冬型が来るな。急いで頂上に登った。時おりの突風で雪のつぶてが顔に痛い。

                       

                                     燕岳頂上付近にて

 頂上から前穂と奥穂の吊尾根が見えるのは新鮮。下る途中で槍はガスり、見る間にモノトーンの冬の色に染まっていく。ただ、大天井岳だけは輝いていた。しかし、絵にならない山だ。

 さっさとテントをたたみ。雪の降る中下る。雪景色は1900mぐらいで終わり。1500mの登山口に着くと晴れ。対岸に頂上付近だけ新雪で中腹から下が唐松黄葉の有明山〔300名山〕が綺麗だった。

 帰りに有明温泉〔600円〕に入り、カツカレーを食った。帰りは,三才トンネル抜け254で帰るが、新雪に輝く常念が美しい。また、晩秋の陽を受けた荒船山は大判広角で狙える。