2003/11/2

立岩・毛無岩縦走

生田・沼

大上(8時)立岩(9:40)毛無岩(12:35)毛無岩下(13:41〜2時頃)道場(14:50)星尾まで自転車で戻る

うわ〜死ぬ! と言うときは人は本当に死ぬなんて思ってなんか無く、まあ精々数%以下の事位に捕らえているのが本当のところだろう。そんな状況に置かれた時は言葉が出なくなるらしい……..

、沼野氏が山好きで私にちょくちょく話をしてくれるのだけれど自分には想像もつかない無縁の世界の事に思えてそれ程真剣に聞いていなかった。思えば登山というのは今から30年近く前の南アルプス以来、縁無き世界であって、スキー、観光のロープーウェイ以外自足で登ることなど頭の片隅にも無かった。

 氏とパソコンの話をしていて氏は殆ど趣味の山の事をPCに働かせており、話の流れでそれならばと、軽い気持ちで(それ程本気でなく)今度行こうかと、言葉にしてしまい、後戻りできずに今回の山行きになった次第で別に山を甘く見た訳ではないのだけれども…..

  立岩に上り始めたころは余裕があり途中鎖などもあり多少の難儀はあったが、割合思ったよりも早く頂上に達し、このことが、氏のあちらに見えるのが…..山、山、毛無山でと説明をし時間があればあそこまで無ければ経塚山と言うのだけれども、氏の目線はしっかりと毛無山を真直ぐ指しており次はあそこかと決心し目指すことに。

 毛無山を目指す稜線は紅葉の林の中心が癒される気持ちのいいもので、これならば次も同行しようかと思うほどで、柔らかな日差しと相俟って暫し至福の時を過ごしたようでこれが所謂ランナーズハイならぬ登山ハイ?と悦に入って氏の後歩し次に起こることなど考えもしなかった。

 毛無山が近付くにつれ景色は変われないのだろうけど私には一変したように岩が牙をムキ襲ってきたように落ちたら死ぬ、と、言葉にならない言葉を心で叫び這いつくばって頂上に、が、周りを見渡す余裕も無く、そんな時氏のここで食事の声が聞こえたが、唯虐められているとしか思えなかった。

 道場までの下山路は古傷の膝がガクガクになりこの後2日はまともに歩けない程キツイものでそんな中、氏は韋駄天の様に下って行く、ああ、これが上級者かと、納得されられ追尾して行くしか無かった。

  そんなことを差し引いても後から振り返れば自己の満足感が沢の源流の如くチョロチョロだけれど沸いてきており機会があったら又同行させて頂こうか、と、思う今日この頃です。

                                                                       (生田先生:記)


立岩












東立岩手前から西立岩と兜岩山












経塚山と浅間山






中央、毛無岩


















振り返る立岩


毛無岩近づく







毛無岩




毛無岩の登り




毛無岩から荒船山を望む




毛無岩からの下りでも部分的に岩峰登りあり




道場への下りからの毛無岩南面




下りの尾根より立岩方面