2003/4/29

尾瀬・至仏山

戸倉(5:00)自転車デポ(6:30)至仏山〔8時40〜9時)鳩待峠登り返し(9:15)戸倉(10:57)

鳩待峠の道が、5月2日まで雪崩で通行止めと言う。では、マウンテンバイクで行けば空いてる連休の尾瀬を味わえるハズ。
朝から、どんべい食って自転車にまたがる。小鳥のさえずりの中、優雅にサイクリングは橋までの100mの下りだけ、あとはヒイコラ、ジグザグ走行、板の重みも肩に加わり、そのうち尻も痛い。しかし、自転車って、登りは怠けると止まってしまうので手抜きできない。

坤六峠の分岐である津名木橋に除雪車が止めてあった。ここらで、雪がつながりだす。鳩待峠、目指し登り右岸から左岸に渡る橋を越えると、ジグザグのヘアピン。少し登って振り返ると、ブナの良さげな尾根。雪も載ってる、よしアレを登れば鳩待峠行かず悪沢岳方面にショートカット出切るぞ。おまけに帰りの滑りも期待できるし、自転車の苦痛からも開放される。少し戻り、シールを付けてブナの尾根に取り付く。

少し登り振り返ると、鳩待への道路のヘアピンがうねっていた。あと、数日で車がうるさいんだろうな。
平らな稜線に出ると、赤テープの目印だらけだった。悪沢岳周辺は部分的に紐が張ってあった。雪でガスると中高年が迷子になるから、仕様がないか。

小至仏の手前で先行登山者が見えた。ピークを右から巻くと人がいない。なにげに、左を向くと這松の際で休んでいた。
よく見なかったが、頂上で会うと、女2、男1の大学生のパーティだった。昨日は、鳩待峠の少し上でテンぱったと言う。きのう仕事の私は、いろんな意味で羨ましかった。ちゃんと、ピッケル、アイゼン着用であった。好ましい子たちだったので、このグソ雪で、などとはとても言えない。〔後でテントに東京農業大とあった)

やはり道路が不通〔雪崩は真っ赤なウソ)だと、「おばさんの高笑い」を聞かなくて済む。それだけでも、尾瀬は静かしい清純な香りに満ちていた。

南風が強く、ヤッケを着る。また、今日も日本海低気圧だ。でも、先日の針の木より涼しい。
乙女たち〔男もいたが)に別れを告げ、ワル沢の大斜面を豪快に飛ばす。鳩待峠の上り返し地点に着いて時計を見ると、たった15分の滑りだった。鳩待峠に登り返し、小屋が見え、おまけに人が見えたので、合わないよう迂回して登り返す。途中でテントがあった。

行きに登ってきた地点にあった赤テープがリングになった目印まで、しばらく登った。この目印にあった時は、うれしかった。

そこからの、ブナの急斜面の滑りは、なかなか面白かった。笹の中に隠した自転車に乗り、フキノトウを採取しながら、後は豪快に下った。津名木橋で鳩待峠から雪を何とか拾いながら滑ってきた、4人パーティに会った。
兼用靴でトボトボ戸倉までご苦労さん。中の一人が「もしや、HPの早川さんですか?」ンナ訳ねえだろー。〔この人たち関西弁でした)

帰りに、鎌田で「ドドドン」と大太鼓祭りをやっていた。時間が早かったので見てくればよかった。こういうのを、後の祭りという。
そういえば、至仏山滑ったのは20年ぶりだ。山は変わってないが、あのころとは自分が変わったなあ。

           
                            鳩待峠手前のヘアピン

            
                          登りのブナ林から西山を振り返る


            
                  左、小至仏、中央、至仏山頂〔山頂から斜め右下がワル沢)


            
                                霞む燧ヶ岳


            
                                遥か平ヶ岳




       
                                   北面 



            

                                    西面

             
                               久々の登場


             
                                 大学生のテント 

            
                              下りのブナ林も良い感じ