2004/2/11

谷川・芝倉沢(その3)
降雪期の天神尾根のはスノシュー(orわかん)のほうが楽(ボーダーの人と合わせたほうが楽と言うこと)

ロープウェイ上(8時頃)谷川山頂(10時)一の倉岳(11:30)東電小屋(12:00)土合(13時ころ)


なんと、2月なのに昨日のボーダーのトレールがあり、山頂までつぼ足で登れてしまった。
今日の先行者はシールとスキー靴+スノーシューの二名。
ロープウェイ降り、例のごとく右のリフト動いてないので、シールで登りだす。ところが、スノーシューの踏み跡は時に急で、100mも行かないうちシールが鯉のぼり状態に。。。。つぼ足で板を担ぐ。あれれ、硬く踏み固められ、まったく潜らんで楽。

今日は無風快晴で3月のように暑く、汗がひたいを流れ目にしみる。帽子がタオルが必要だ。

先行した若者の足は早く、私が10時に山頂に着いた頃には、彼らはマチガ沢に、すでにドロップインした後だった。

私は、身の程を知っているので、さらに一の倉岳まで行かねばならぬ。谷川山頂から先はトレールがなく、100mぐらいはよかったが、そのうち潜る。スノーシューがほしいが、「板が最高のラッセル道具」という名言を思い出し、シール付けトラバースする。下り基調のトラバースを300mもしただろうか、いつもの風にえぐられたような雪壁手前に着く。そのままトラバースで突っ込む、ややっ、テールが流される。
風の通り道がアイスバーンだったのだ。ドンと山側にケツを突くと、掘れる程度だが。板で立とうとすると、テールが流れる。
閃き、踵を固定する。何とか板で立つことができ、後ずさり出来た。板を外し、ピッケルを持ちキックステップで20m直上する。

はたから見ると、この快晴のなか、人っ子一人いない空間で何やってんだと言う感じだが、ここいらでは、いつもこんな事をやっている。(今回は事前にスキーアイゼンを付けていれば何とかなったんでは?後手はピンチを自ら招く)

また、板を履きシールでトラバース、一の倉岳の登りも潜りそうなのでシールで登る。いつもはガリガリでとてもシールで登る気など起きないが、今日は楽に登れた。いつもより30分よけいにかかり、一の倉岳に到着。

芝倉沢は、ばか深いということも無く、上からS字まで板で膝下程度潜る新雪。S字では左の武能岳方面の雪庇からのホヤホヤ雪崩痕が凄まじく、芝倉沢全面に広がる。ここで、以前は1つ右の沢に乗り越え、そちらを滑ったことがあった。
少し待ってみるが、雪崩が落ちてこないのでデブリに突っ込む。いつもはガタガタの筈が、滑るのに支障ない軟らかいデブリだった。

天神に来る外人ボーダーが、以前「マチガは横に逃げられるからいいけど、芝倉は雪崩が来たら逃げ場ないから怖い」と言っていた。
マチガの斜度が怖くて滑れない私には???

東電の小屋まで来ると、期待してた雪下ろしには来てなかった。一の倉沢まで来ると最近はやりのスノーシューによる、スノーハイクしてる人がいてトレールを利用でき楽した。マチガをみると滑り降りてくるボーダー数人を目撃。途中から側壁を左に大トラバースしている。西黒尾根末端を回りこみロープウェイ下駅に出てしまうのか?彼らにとって、快晴のマチガは半ゲレンデか?

ボーダーを敵視するのではなく、今回のようにサクッとトレールを利用さしてもらい楽に登るのもよいもんだ。 

で、スノーシューは買うのかって?買うわけねーだろ,金無いし。〈コナン調)



谷川山頂から俎倉 (過去の2・11?の写真)




中央、万太郎岳。その右、仙ノ倉岳。(一の倉岳手前鞍部付近から)




中央、オジカ沢の頭、その左後ろ、俎倉




右をトラバース




左、芝倉沢。雪庇の下まで行って滑り出せば急。
茂倉岳の山頂まで行って入れば高度感あるが、雪崩れるかも。




朝日岳を正面に、滑るのがもったいない様な芝倉沢





うーん、マンダム(若年者には意味不明ですね?)       マイルドセブンなら。





3月より、いい雪質がナガーイ