3/27
乙妻北東斜面

朝、車内でお湯を沸かし準備してると除雪車が来た。ここ大橋のスペースは除雪車のUターン場所だ。
明るくなってから出発。昨日のトレールが残る。佐渡山鞍部に登る尾根からは風の影響かトレールが消え、ややラッセルとなる。鞍部にテントがあり、そこから今朝出発した単独者のトレールが付いていた、ラッキー。

しかし、この人がどこにいってるか?である。氷沢の右岸をシールのままトラバース気味に行くが谷が狭まり急斜面となる。対岸を見るとさっきの単独者のトレールが乙妻北面めざしついていた。沢が割れてるので少し戻りスノーブリッジで対岸に渡りトレールに入る。しばし行くと、どうも林道のような地形だ。アップダウンがあり、シールのままで正解。
特に一度取ると再度付かない沼のシールなどは。

10mほどの急斜面を滑ったら前に転倒。テレマーク姿勢ができてないね。このころから雪が緩みシールの裏に付着する。やんなってシールにワックスを塗ってると、Tシャツの単独行者に抜かれる。「ラッセルありがとう」と礼儀正しい人だ。彼が管氏だった。

彼の後を追うが、そのうち疲れたのか追い越す。私もなんだか右足が靴づれぎみであった。
最初トレールは消えぎえだったが、そのうちはっきりしてきて、見ると前方はるか上方にキックターンをしながら登ってる先行者を発見。そのうちダンダン近づき、むこうも気がついたようだ。
別に煽ってる気はないのだが、近づいてしまうのはしかたない。
その後、大きな弧のハイスピードテレマークで華麗に滑るのを見た。先行者しかいない。

その稜線直下の先行者折り返し点に付き迷ったが、この上はシュカブラ状だし快適な滑りはできそうにない。足も痛いのでやめる。

滑るとパックされた雪と重い新雪が交互で快適な滑りとは言いがたい。疲れるので休み休みになってしまう。先のテレマーク氏は上手かったのか?テレマークとの差か。 
そのうち下から続々後続が登ってくるのが見えた。みな日帰りだ。
佐渡山鞍部に登り返すと先行者のテントはまだあった。登り返して二回滑ったのかな?

大橋まで戻ると朝6台の車が15台になり路駐まででる盛況。靴を脱ぐと、靴下が濡れていた。転倒時雪が入ったのか。

帰りに牟礼を通過し長野に近道(峠はいいトンネルになった)を通る。その途中、右手にツンと天空に突き出した乙妻山頂がすまして見え、目が釘付けになった。北東斜面からはピークは見えんのだ。 ピークハンターの沼としては、滑りがイマイチだっただけに、後悔の残る山行となった。





乙妻北東斜面を登る沼(途中で会った、長野の管さんより転送してもらった)