2002/07/28

小田倉沢遡行〜津室沢下降(曇りのち晴れ)

樺沢・守屋・近江・沼野

奈良(6時頃)小田倉沢の上部二股(11時頃)泙川出合(15時頃)奈良(16:20

奈良の人家の手前、唐松林を入り、泙川まで下降する。対岸は河原で出合う小田倉沢であった。小田倉沢に入り、しばし河原(マムシに遭遇。危うく踏みそうになる)だが、そのうち滑小滝がお出迎え。

扇状に広がる
20m美瀑の釜で、釣りをしている二人がいた。右壁にトラロープが下がっている。釣り師には悪いが釜の中を腹まで入り横断し取り付く。その上は滑であったが、そのうちただの河原になる。これが以外と長い。右から支流入り沢が左折すると第二の連瀑帯開始。沢が右折するところの15mは右にロープが垂れるが、私は左からザイルを付け登る.(樺氏は右のロープから登る)ロープがある所は釣り師が遡下降する所らしい。

その後、泳げそうなゴルジュもあったが、誰も泳がず。私は、今回ザックの防水パッッキングしてなかった。連瀑が終わると、のどかになる反面なにやら人臭くなる。15m魚止め滝を左岸より巻くと、釣り師いた。

エンマ峠から山越えしてきたそうな。岩魚を釣り、魚の腹を裂いていた。ナイフを持ちながら私の方を見て「沢登りだかなんだか知らねえけど、おまえらみたいなのがいるから、おちおち釣りなんかやってらんないんだよ」だと。そんだけ殺傷をしといて、よく言えたセリフだ。

奥の二股に来ると、左岸に赤テープの巻いた木があり、延間峠からの山道が降りてきていた。右岸の津室沢方面の廃道はなし。磁石で北に登り、尾根を乗っ越す。尾根を追求し下るが、下草がなく以外に明るい。

沢に入りしばしで津室の集落跡の石積に出会う。時期が遅く九輪草は柄だけ沢山あった。さらにガンガン河原を下ると15mの滝、左の巻き道で降りる。

さらに下ると、とうとう出ました津室の大滝。落ち口の上にボルトが
3本。古いシュリンゲにさらに新しいシュリンゲを足し。30mザイルをセットし私が下降。滝の落ち口につずく緩いナメを7m行き、下まで見える所で下を覗くと、ザイルが全然下に届いていない。慌ててゴボウで登り返し、今度は20mのザイルと繋ぎ再度懸垂。今度は、上の20mナメ滝の釜の4m上まで垂れてる。しかし、滝の左に巻き道があり、そこまで下ればよいので意を決し懸垂。途中から斜めに懸垂するのは怖いものがあり、手が逆だったので最後に木をつかむまで油断ならず。Omi氏などは滝で滑ってぶら下がってしまったが、リカバリー。近くで見ると今回だけ、ちゃんとレッグループタイプのゼルバンをしていた。(私ウエストベルトのみ)

下から見ると、何度来て見ても名瀑だ。半年を置かず、また来てしまった。

その後は、一度来てるので勝手知ったる何とかで泙川に着き、深みで泳ぎメジロとの分離を願う4人でした。三重泉沢の河原から林道に上がると、曇りだし涼しい風が吹き以外にもメジロはいなっかった。




         二人の釣り師のいた美瀑20m


     水流に負けじと頑張るOmiさん     樺さん右ロープより(我ら左)






            津室沢の大ナメ滝