2004/5/2

火打山

笹ヶ峰(5時ごろ)火打岳(9時半〜10時)鍋倉谷出合(11時半ごろ)笹ヶ峰(13時半ころ)












今年の焼山は噴煙少ない




天狗原山と金山  右にチョコッと雨飾山




広大な鍋倉右岸尾根




鍋倉谷入り口のゴルジュと左の尾根が降りてきた尾根。
もちろん、見えてない左手に滑りました。
ゴルジュ内は雪が繋がってるか不明。














笹ヶ峰の雪が少なく、唖然。夜来て、帰ろうかとも思ったが、スキーを着けた車もたくさん居るので、なんとかなるか?それにしても18号軽井沢の渋滞は参った。あそこは観光地だと再認識。菅平越えルートで長野をパス。

久々の火打岳山頂。火打南南東尾根を滑り、鍋倉谷でも滑るか?でも、この小雪ではゴルジュが怖い。滝です。
山頂直下の急斜面で腐り雪に足を取られ、ビンディングが外れ転倒しかかり、左右の足が逆に交差し板が雪に刺さり止まる。何故かビンヂングは入ってた。(後で外れかかった方のスキー靴のビムラムがベロッと前から剥がれ、二箇所テーピングで固定して止める)

その後はザラメ中斜面、一気に滑り、沢底の平で休む。(スカルパの黄色い初心者用の靴は滑るとフラフラで悪雪はダメ)
鍋倉谷をこのまま下に滑るか、高谷池に登り返すか、迷っていると、鍋倉谷を下からツボ足で登ってくる人がいる。
そこまで滑って、下から来たか訊いてみる。すると、谷をズーと滑るのではなく、前方に見えてる鍋倉右岸尾根に上がり、その末端まで滑った方がよいと言う。長靴を履いたモービルの人でよく知っている。笹ヶ峰から先はモービル禁止になったとか。前は、その台地の上までモービルで上がったとか。
記録では鍋倉谷をズーと下まで滑っているが、今年の小雪、おじさんのルートに変更。

その後、まだ広い鍋倉谷を滑る。いいじゃないか。モービルおじさんのトレールは、途中で枝沢を左上(影火打方向)していた。なんだ、火打上部を周回していたのか。ガーン。
その下で沢が狭くなる手前で、楽に鍋倉右岸尾根にトラバース気味に上がれそうなので上がる。広大な台地状斜面である。影火打から二人がこちらに滑ってくるのがゴマのように見える。末端まで滑って見たが、南側が急で雪が無い。
高谷尻沢が左下100m下に合流してるのが見える。ウロウロとルートを探す。

そのうち、高谷池から高谷尻沢を滑ってきた4人が見える。あそこに、下れれば助かるのだが。
雪が繋がってるのが東側鍋倉谷入り口のゴルジュの上だけだ。ここを降りても、ゴルジュ内で滝が出ていたら×である。
そのうち、鍋倉谷と高谷尻沢の二股に降りている急な尾根に、雪が繋がっていそうだ。狭いので、横滑りで下降、一部ヤセて板を脱いで下降。その後、なんとか滑れ本流のすぐ上のブッシュの上に来る。彼らの休憩点まであと30m。

ザックに板をつけブッシュに突っ込む。ヤヤ、ツルだらけだ。体は落ちるがザックと板がツルに引っかかり落ちない。鉈でも持ってないとニッチもサッチもだ。ザックから手を抜き、頭上ツルの上に乗っかった板を前に下ろし、次にザックを下ろす。ヘトヘトで藪から出ると、なんとか休憩点までスノーブリッヂが繋がっていた。

対岸の壁に取り付き山菜取りをしていた。
そこで休んでいると、女が帰ってきて、「さっきあの上から降りてた人でしょ。今から火打?」「いや、こっち」「まだこの時間なら楽勝ね」
自分より若い世代でも、すでに女は山ズレして、ヤナ感じである。

この先鍋倉本流はズタズタの為、ツボで上のトレールまで50m登り返し、トラバース滑りばかり。
見晴らしよい所で、鍋倉右岸尾根を偵察する。南東は雪が無いが、最後のピークを西側から回り込めば、南と西には雪がついてるぶなの斜面が、ほど良い傾斜で沢までつながっていた。(もっとも、ぶなの周りは穴だらけですが)そこはスノ^ブリッヂもあり、こちらのトラバースルートも沢まで緩く一番近づく。おじさんの言ったのはココか。ココならモービルでも渡れる。(惣兵落谷出合のすぐ上)
早めにやばい所を下ったもんだ。

あとは、トラバースして、下部は雪少なく、少し歩くが、湧き水が出てて水が飲めるし、その下には水芭蕉の楽園があった。
皆さん、これで鍋倉右岸尾根は案内できます。通常は影火打から真っ直ぐ滑るらしい。

笹ヶ峰でビールを三本飲み、蕎麦を食う。その後、暇なので杉の沢の温泉に入る。笹ヶ峰に戻る途中、湧水で水を補給し、スパゲッチとドンベイを食う。満腹。