1995.3/14

谷川・熊穴沢

 朝、4時半に新聞配達の音で起きる。東松山インターで乗り、6時半天神平駅に着く。沼田あたりから雪がちらつき、土合より吹雪である。吹雪なので車内で待ち、8時ロープウェイ出発。8時半、天神平から登りだすが、一番上までのリフトは動いておらず、シールで登りだす。尾根に出ると風が強くスキーを付けての耐風姿勢が辛い。当初は、芝倉沢狙いであったが、この天候では、とにかく行ける所まで行こうと思う。しかし、日曜だけ逢って四人の山スキーパーティなどもおり、踏み跡が期待できる。そのパーティと同ペースで登るが、20m以上離れると彼らが見えなくなる。私は、雪の天神尾根5回目で見覚えのある地形だ。

 今日は、午後から九州に低気圧接近で冬型が崩れ、私の感では午後から晴れるのでは?途中からスキーアイゼンを付け、天気のよくなるのを期待し、ちんたらいく。頂上12時着。烈風で寒いので、肩の小屋に入る。入り口から雪が入り込み中はまるで雪洞のようだ。入り口から直径1m、長さ5mの穴になっていてハイハイしながら入る。それでも、風がないだけでも小屋のありがたみは十分ある。

 12時半ころ、待望の滑りだ。皆、夏道沿いのアイスバーンをカリカリ滑っている。もっと左よりの頂上直下の大斜面が新雪新雪なのを皆知らないみたいだ。そのまま,西黒沢に直接滑り込んだのは、一昨年。今日は、雪も降ったばかりだし、視界もいまいちなので、大斜面後は右にトラバリ、夏道づたいに滑る。熊穴沢より新雪(30cm)を滑り西黒沢に出る。<4人パーティとほぼ同時に滑り込んだが、急斜面から歓喜の声を上げ出てきたのは、私ともう一人のみ。他の3人は新雪がこなせず、急斜面で転倒した模様。見えない所まで、すでに滑っているのでわからないが、一人は待たなければならない。山スキーは、足並みの揃った者同士に限る)

 この頃より、ガスが晴れ薄陽が差す。西黒沢源頭を見ると、今年は雪の斜面が綺麗につながっていた。西黒沢下部は三度目だったが、4月ばっかりで、新雪でデブリのない時来たのは初めてだった。快適。
 
 これなら、1月2月はここで新雪滑りで遊べると思った。
<その後、深雪期にきて1日2本、熊穴滑った)

そうそう、そういえば帰りに天神尾根で「谷川岳登頂目標1000」「今回596回」という布をザックに付けて歩いているヘンなおっさんにあった。
<その後、これが別名「1000回おじさん」と言って、1000回達成時、新聞、テレビに出た。2003年の夏にもすれ違い、まだやってるんだと思った)