2004/2/26
小出俣山
川古温泉(6時ころ)山頂(10時過ぎ)川古温泉(11:30)





林道で、逃げないでコチラを伺うカモシカ




千曲平と阿野川岳(奥)




阿野川岳




山頂直下




山頂から西に続く雪稜。後方は大源太山(平標山の近くの)。




V字の切れ込みは赤谷川ドウドウノセンの下流?。後方の国境稜線は、すでに寒冷前線の雲の中





右、滝雲に飲まれつつある平標山





山頂はこんな感じ。





下りの尾根はこんな感じ。



今日は、予報では昼前に寒冷前線通過の為、その前に山頂に行かねばならぬ。エイトマンの心境。
川古温泉手前から、小出俣林道をシールで行くが、途中、左の崖から湧水帯があり、雪が切れており、二三度板を外す。ミニダムと池を過ぎ、橋を渡り千曲平の杉林から南尾根に取り付く。
尾根には数日前のワカンのトレースが消えかかりあった。

最初、シールで登り、尾根が急になったのでツボにするが、潜るのでワカンにする。すぐに、尾根が広くなり、ワカンでやや潜るので、シールにしたいところだ。しかし、この先にザイルを張りワカンで登った記録があり、仕様の変更がロスタイムにつながるのでワカンで通す。
そのうち、尾根の右片斜面が硬く潜らないのに気づき,快調なペース。
小さな針葉樹と岩は直上。その上の、小さな岩は、両側急な雪斜面だが、左右どちらからでも巻ける。私は、先人のワカンのトレースのあるらしき、右からトラバース気味に上がる。この暖かさと日差しで、左右とも雪がグソグソと流れている。途中まで難なく行ったが、急なところで底なしグソ雪だ。ワカンでも踏むと崩れる。グソ雪の30cm下は氷だ。
旧ワカン跡がやや硬くなっておりそこに足を乗せてクリア。(ザックに付けたピッケルは取りたいが取れず)
シールの場合はトラバース得意の為、やや傾斜の緩い左から行けたろう。

でも、沼ちゃん的にはたいしたこと無かったです。条件にもよるが、他人のHPを見て、ビビるのは、止めよう。
その上の平で、もう難所は無さそうだったので、シールで登る。突然、北風が吹き出し、頂上付近にフワッとガスが湧き、山頂が見え隠れする。

私が、頂上にいた15分間はガス切れていた。見えるはずの谷川連峰はすでに雲の中。ここから、十二社の峰につながる西尾根は険しい雪稜だ。

滑りは、登った尾根を滑る。頂上直下の無立ち木斜面、ブナ林は良かったが、難所付近(トラバースで滑れる)から下は、雪が腐りした。最後は木も込みだし、斜滑降とキックターンで高度を下げた。

午後の帰りの道中は、北風ビュンビュンだったのは言うまでも無い。

天気よければ、山頂から阿野川岳まで滑って南西尾根滑って周回できると思った。車二台なら、阿野川岳北面を谷川本谷に滑り込むとか、山頂から北に行き谷川本谷を滑るとかできそうである。

南尾根ピストンは、道の無い藪山が気になる人しか、お勧めできません。
何はともあれ、猿ヶ京の行き返りで気になっていた念願の「小出俣山」を、サクッとゲットといったところでしょうか。