2002/7/4

尾瀬・小淵沢

大清水(6:00)小淵沢橋(7時頃)林道横断地点(8時頃)登山道(10:10)尾瀬沼(11:30〜12:00)大清水(14:05)

 「帝釈の沢」の本で知った小淵沢。本を一目見て、著者のおすすめの沢は読み取れた。林道になったが,最初と最後に堰堤があるだけで遡行図と大差なし。

 ナメの美曝が多く、川場谷の上の方と似てる。林道横断地点の下の10m滑滝は左のトラロープで登る。途中15mが二つつずく、後のほうが滝も立ち側壁をめぐらし弱点なし。とりあえず滝に近ずく。そこから巻き気味に右側壁を強引に登る(大股でやっと足が上のホールドにとどいた)。唯一、ザイルを使うとすれば此処だろう。

 右に支流を分け、沢が左に曲がった上にある20m大滝(滑)は左からブッシュをつかみ楽勝。
滑滝が多く、ほとんどの滝は登れるが、最後の下部側壁がハング状の恐ろしげの12m滝は右のルンゼより巻く。

 水流を追っていくと笹薮に覆われ、筍採りをしながら登る。途中、獣臭い所は金属を鳴らす。藪沢になってから長い。そのうち、突然,最近刈り払いされた道にでる。登ると,T字路で尾瀬〜黒岩山の登山道にぶつかった。
小淵沢沿いの登山道は有るんだ。無かったら、さらに藪こぎだったろう。

 T字路を左に下ると小淵沢田代の湿原が大きい。誰も居ず、コバイケソウ、ハクサンチドリ、タテヤマリンドウの咲く楽園。快晴と展望に感謝。帰りに、尾瀬沼、大江湿原を巡り帰ったが、人が通るので寝そべって小さい花を狙うのは?であった。

 尾瀬は周辺の小湿原が心休まる。しかし、木道脇に大きいハクサンイチゲ,かわいい花のタケシマラン,ゴゼンタチバナ、ミツガシワ、レンゲツツジが咲いていて、尾瀬は花取る人が居ないのか?と感心した。(平日でもあれだけ、人が居るんじゃ取れないか)

 小学生の団体が沼のへりでお昼をしていた。風格と気品のある長蔵小屋を初めて見た。他にも小屋がゴソゴソあって、売店まであるのには参った。つい、冷やしたビールに目がいく。日なたは暑いんです。水道で後頭部に冷水をかけ、大清水に下る。

 途中、ジョギングシューズの底が剥がれ、テープで結んだが、とうとうべロッと剥けてしまい、渋々、濡れた渓流タビを履く。10年以上ほったらかしてた靴は、日本の湿気で接着剤がバカになってる。気を付けよう。

 林道横断地点より下の滑滝、左トラロープより超える   
 
             20m大滝              小淵沢田代
             日光白根山方面              ハクサンチドリ
         尾瀬沼越しの至仏山                燧ヶ岳


注意:「帝釈の沢」の表紙内写真の「小淵沢八段90mの滝」と載っているのは、大滝20mの写真であった。