2004/7/11

北岳

広河原(5時頃)北岳(10時ころ)広河原(13時ころ)

夜叉神峠からの道路がが、通行止め(17日から路線バスのみ通行可)のため、奈良田回りで広河原を目指す。
深夜、奈良田のゲートに着くと朝4時まで脇の待機所で待機するように言われる。
朝、とんとんと窓を叩かれ起こされる。起きて見回すと、他の車はもぬけの殻。林道を走ると次期にノロノロ走る最後尾に追いつく。

広河原からはいつもの北岳であった。山頂はガスがへばりつき、展望は期待できそうにない。二股から草すべりに入ると驟雨。合羽を着る。じきに止み、みるみる晴れた。晴れ雨とでも言うのだろうか。韓国語を喋るジョギングシューズのアベックとすれ違う。

先頭と最後尾をベテランで固める中高年ツアーを追い越せず、急に這い上がる別の道から小太郎尾根に出ると、甲斐駒、仙丈、中央アルプスの展望が目に飛び込んでくる。
高山植物は7月はじめの台風で今一だったが、その後に出たであろうミヤマオダマキ等は前日の雨で生き生きしていた。

山頂には雲がかかっていたが、三脚をもった4・5人が構えるポイントに私も割り込むと、晴れ男沼野様のおかげか、みるみる雲が消えたのでありました。そうこうしてるうち、八ヶ岳の後ろや中央アルプス間の伊那谷上空にみるみると積雲が湧いてきている。

これは急がねば、山頂の写真はバツだ。コーヒータイムで従業員がベランダくつろぐ肩の小屋前を素通りし、山頂手前のニセ北岳ピークでかろうじて、塩見岳の見える写真を撮る。一眼レフを出してる間に間ノ岳がガスってしまった。

山頂でオート撮影をセット(岩がガタガタして安定せず)してると、他の人がシャッターを押してくれた。(ミニ三脚は必要だ)

山頂を後にして、いつもの場所にオダマキを発見。今年はオダマキの当たり年のようだ。
八本歯の下りで、朝駐車場であった人(LOWAの重登山靴と長めのウッドピッケルをデイパックに刺す、白髪の人)とすれ違う。「もう下りんの」大樺沢から登ったらしい。こんな遅いのか。大樺沢分岐からさらに下ったところで6時ごろ追い抜いた夫婦とすれ違う。どうやったら、こんなに遅く登れるのか?教えて欲しい。
まあ、日帰りでなくば、今日中に北岳山荘に着けばイイのだから。。。。その後も、続々登場。この人たちは登り出しが遅いのだろう。

なぜか、北岳山荘までのトラバース道の重要性がわかった。

今年は雪渓が例年より少なく、それでもせっかくピッケルを持ってきたのでキックステップで下りる。時に滑り、恐い。まあ、雪渓のキックステップは重めの登山靴の方が有利だ。

例年より早く二股の100m以上手前で雪渓より離れ登山道を下る。二股では例の三脚組がゆっくり休んでいた。
私も休んで残りのバナナとアンパンを食う。この、ゆっくり休んでる訳が後になって解かったのであった。

広河原に着き、売店の自販機に行くと160円なので買わなかった。脇の掲示板に午後の奈良田方面は15時〜17時通行可と書いてあった。ガーン2時間待つのか。駐車場の対面に焼きそば屋があり冷やしたビール・ジュースが売ってた。

車の中のジュースを飲み、木蔭にマットを敷き昼寝する。帰りは本栖湖の脇を通り、河口湖ICで高速に乗る。中央道談合坂から上野原までクソ渋滞で1時間かかる。上野原からは南秋川に出て五日市(あきる野市)通って青梅でて帰る。

1昨年のお盆に中央線の写真をこのルートで撮りに行った時より混んでた。


クガイソウ?と地蔵岳



すくない大樺沢の雪渓




中高年と甲斐駒

(この写真、どっかで見たと思ったら、岳人の「中高年と登山中の病気」というタイトルの扉写真に使われてた。
ここは胸突き八丁を登りきった所で、別名「中高年の踊り場」と沼は名づけたい)

何か、中高年にうらみを持ってるんじゃないのかって?

それもそのはず、山形の大朝日小屋事件(10月連休、小屋にビニールテープが張ってあり???中高年の先遣隊といって、足の早い一人が先に小屋に着き、残り10人分の場所をテープを張って確保してやがった。沼が、夕焼けの写真を撮って小屋に戻ったら、すでに自分の居場所がなくなっていて、屋根裏の戸板の上に寝た。下は外で食事をしてた50人が陽が暮れて寝に入ってきて、罵声の飛び交う、すさまじさ。一晩中トイレに降りて行かれなかったのでありました。)をはじめ、団体さんにはかなりひどい目に遭っているのである。

なにせ、翌年の10月連休には、また朝日連峰に行ったが、どうせ小屋は、中高年で満杯だろう(そのとおりだった)から、テントを持って行った。(沼も、しつこいのである)

駒の小屋改装中の10月連休の中の岳の小屋もひどかった。なにせ、その年の11月後半の連休に腰痛だがリベンジで泊まりに行った(小屋は一人だった)しつこさ。

朝日連峰も、地元の人は軽装でぐるっと回り日帰りしてるが、アレがいいのかもしれない。大朝日小屋も、あれから改装され大きくなったようだが、それ以上に登山者が増えれば、7月海の日、10月連休は、また同様のことが繰り返されるのだろう。東北の小屋は、もともと避難小屋で50〜80人がせいぜいの小屋に10人とか20人の団体がくれば。。。これも百名山主義の弊害かもしれない。




牛のような仙丈ヶ岳




ガスかかる山頂(カッパ着た中高年みえます?)




斜面には花





ハクサンイチゲと地蔵岳(一眼レフも撮りました)




間の岳(このあと見る間にガスる)




どう見ても、中高年の沼




オダマキちゃんは、こんなところに咲いてます




バットレスを登ってる人が見えました




アオノツガザクラ




ミソガワソウ




シナノキンバイ





ヨツバシオガマ





ミヤマシオガマ





ミヤマオダマキ
(デジカメはどこを撮りたかったのか?)
ここで、初めて見たときは、魔女の帽子のようで驚きました。
その後、園芸種にもあるので、地上でも似たのが見れることを知る。



ミヤマハナシノブ(北岳と白馬のみ)




マルバダケブキ




イワベンケイ





ハクサンシャクナゲ





イブキトラノオ




ハクサンチドリ




タカネナデシコ




チョウノスケソウ




ハクサンフウロ


それにしても、一眼レフでないとピンボケだし、後ろがボケないし
一眼レフは、いつも口腔内写真で使ってるカメラなんで、ハンドグリップ付きで首から下げられない。
そのため、いちいちザックから出さないと写真が撮れないのは欠点だ。
ついつい首から下げてるバカチョんデジカメで撮ってしまうが、花は半分はピンボケでガッカリ。
デジカメは40枚以上撮ったのに、一眼は10数枚だった。少し、反省し対策を考えよう。