2003/12/30.31.1

北岳

30日 夜叉神駐車場〈7時頃)野呂川〈9時ころ)池山小屋〈12時ころ)2300m付近テンバ(13:30)
31日 テンバ〈6時半)北岳(10:20)テンバ(12:30)
1日  テンバ〈8時ころ)夜叉神駐車場(12:50)

30日 前夜、夜叉神トンネル手前の駐車場で寝る。朝暗いうちから、警察らしき赤ランプの点滅。車の中で力ラーメンを食っていると、地元消防団の人が回ってきて、登山計画書と県内登山情報の小冊子とティッシュ2ケくれる。なんだ、警察でないのね。。。

トンネルは鉄のシャッターが閉まっていたが、人用のドアがあり。開けてはいる。と、そこにテンパっていたパーティがテントを畳んでいる所だった。トンネル内は照明があり助かる。トンネルを出ると写真撮影してる人が一人いた。そこから500mほど歩くと白根3山が見渡せるもっと良い写真ポイントがあった。林道から山道に入り、鷲の住山を越え、野呂川を吊橋で渡って、対岸の林道に上がる。この上がる道が沢の巻き道のようなショッパイ道だった。

今日は暖かく、ここで汗をかく。腿が痒く、ボリボリ。(下山後、2、3日蕁麻疹のようになっていた)
トンネルがいくつかありへっデンを点ける。急登3時間で池山小屋に着く。中にテントが1つ。他にテント無いので、その先の、ダラダラを越え子尾根に出た所に一張りあったので、その下に張った跡らしきとこにテンパル。〈城峰付近か)

なんか、左足のアキレス腱あたりが痛いので、プラブーツを脱いで見た。インナーシューズをアウターシューズの踵付近にあるプラスチックのベロが折れたまま無理やり突っ込んだ為、折れ曲がったプラスチックが当たっていた事が判明。どうりで、痛いわけだ。

31日
昨日の無風快晴とわうって変わり、今日は未明から風がゴーゴー言っている。そのうち、稜線はガスるのでは?4時に起きるが、ヘッドランプの電池が切れ、予備電池が見つからず〈テント撤収時落ちていた)ローソクの明かりで食事はしたが、まさか、この風のなかローソクの明かりで歩くわけにも行かず、明るくなるのを待つ。ザクザクと下にテンパった人たち2パーティが横を通過し登っていくのが聞こえ、あせる。

白々としてきたので6時半出発。縦走の4人パーティはすぐ追い越し、森林限界手前で二人、ボーコン沢の頭手前で休んでる3人軽装組を追い越す。

森林限界付近から吹雪、ガス。ボーコン沢の頭に大ケルンがあり「北 広河原に至る」と書いてあるのを確認。ダラダラの池山吊尾根を登る。八本歯の手前で縦走2人パーティが下山してくるのとすれ違う。「北岳行くんですか?何も見えませんよ」彼らに、大ケルンのところで右折するのを教える。その後、天候が悪いので行こうか止めようか迷って少し戻ると、3人軽装パーティが追いつき、私の所で休む。うっとうしいので出発。

私は、八本歯の下りの難所を通過し、広河原下山ルートまで行けば、歩いたルートが地図上で繋がる楽しみもあった。

吹雪の八本歯の下りはナカナカ冬山らしいのであった。(ここに支点とシュリンゲがあり、慎重な縦走パーティはザイルを出していた)
夏に見慣れた広河原下降点まで着くと、前方にお馴染みの梯子が見える。またココで、北岳の風下に入るのか、行けそうな気になる。稜線に出ると、すさまじい風。かすかな踏み跡と登山道を示す杭があり、北岳頂上にとうとう着く。
何も見えず、セルフタイマーで写真を撮ろうとしたが、機械式カメラでも凍って作動不良。

下山途中、八本歯の手前で縦走パーティとすれ違ったので、「軽装の3人は引き返したんですか」「そうみたいですね」
コレはイカン。急いで下る。

ますます、風雪が強まり、大ケルンにつく頃にはブリザード状態で、ゴーグルが曇るありさま。大ケルンらしきに着き、何も書いてないので、そのまま3歩進み、マテよ、また戻りゴーグルを外して見ると「北 広河原に至る」とあった。ここから、右に折れて下るんだ。ヤベかった。少し下るが、ルートが判然とせず?すると20m前に人がいた。「ここですよね」「そうです」追い越す。
来ないので下から振り返ると、彼はもうヨレヨレでナカナカ下ってこない。人のことは構っておれないのであった。

やっと、樹林帯に降り、ヤレヤレ。しばし下ると、軽装3人組がトボトボ下っているのに追いつく。しばし後を歩くと、遅い、ヨレヨレだ。
彼らを追い越すと、先頭が「頂上いったんですか?何時頃着きました」私「10時半ごろ」
テントに入り込みコンロを点けると、天国だった。

悪天候の軽装ピストンは、一歩間違うとテントを持っていないので怖いものあり。

1日
快晴、モルゲンロートに輝く間ノ岳をテントの中から樹間越しに見て、後ろ髪を引かれながらゆっくり下山。一日違いで。。。今日、ピストンする人がうらやましいが、人生とはこんなもんでしょう。〈燃料のガスも尽きていたし)

反省 
雪を溶かすのでガスは一日一ケも使ってしまった。イザの為、節約して使おう。

ゴアで無い防水裏地つきヤッケを吹雪の中使用したが、裏地まで濡れてしまいテント内で表は乾かしたが、裏まで乾かせず
翌日凍ってバリバリの荷物になった。 ゴアテックス以外、日本の湿った山では使えません。

新調した寝袋が暖かく良かったが蒸れた。そこで、股引きを履くときはパンツをはかない。パンツ部分だけ3重になって蒸れるから。

悪場で、20m補助ロープがあると役立つ。