2002/8/10〜11

胆沢川支流小出川柏沢


守屋・沼野

8月10日

        入り口の滝(番人)                    ゴロジュ

前夜発、夜明けに水沢に着き公園で仮眠。8時ごろ国道の小出川対岸にある胆沢川下降点〔生態系保護地域の看板あり)に着く。軽トラのおじさんはトンビ舞茸狙い。晴れて暑い中、下降。出合より下、取水堰の上に下降した。200mぐらい胆沢川を登ると左から小出川が出合う。少し行くと、大釜を持った滝、右から急斜面を登り高巻く。

                                          仙北街道横断地点の少し下

その後は、滝の無いゴルジュ状の地形だが悪場なく、難なく通過。そのうち開け、私のきらいな河原歩き。
その後、巨石地帯を過ぎると、川岸までブナが降りてきて、雰囲気が良くなり栃川出合い。栃川に少し入ると単独の釣り師が小屋掛け中、岩魚を5匹ぐらい釣っていた。一泊して明日帰る予定とのこと。栃川は小出川合流点付近で流れが下流に移動したと言っていた。どうりで、泥をえぐった様な変な沢だと思った。

小出川に戻りしばし溯ると左から枯れた旧栃川が出合った。登山道横断地点をすぎ、100mぐらい上流の河原にテン張る。12時半ごろ。雲行き怪しくなり雷雨(1時ごろ〜2時ころ)。その後、少し増水し水濁る。

守屋氏のかき揚げ天ぷらと岩魚の刺身にありつく。私はガスボンベ忘れ、焚き火で米を炊く。


8月11日

    朝は晴れていた                           柏沢の大滝(50m)

    二個目の滝に、うれしそうな沼              高巻き途中からの大滝

朝は晴れていた。出支度をしていると、昨日の釣り師が釣りながらやってきて、話をする。我らは荒らすから先行ってくれと言っても行かない。地元の釣り師はおおらかですな。
我らと一緒に出発。話がしたかったのかな?一時間で二股、右に入る。しばしで、でました柏沢50mの大滝。両岸側壁も高く圧倒される。前回,大高巻きで苦労した話を守屋氏から聞いており、もどらず、右岸から巻く。崖の下に追い込まれそうだったが、岩と岩の間にバンドがあり岩の下をうまくトラバースできた。巻き40分。

俄かに雲行きが怪しくなり、10mの滝を右から巻き小尾根を越え支流から柏沢に戻ったところで、ザーザーきだす。
ナメを100m溯り、雷も鳴り出したのでタープを張って雨宿り。9時40分。ところが、雷が近ずいては遠ざかりを3回遣り過ごした11時、俄かに濁り増水し始める



撤収し増水したナメを戻り枝沢を詰めエスケープすることにする。枝沢も濁り、雨はバケツをひっくり返した様。10mの滝が出た、左から登る。さらに行くと、藪沢。滝なく、少しの藪漕ぎで尾根に出る。登山道は無く。左に尾根上を進む。まだかと思う頃、登山道に出る。12時頃

古道、さまさまである。だいぶいくと山の神。登り基調のアップダウンあり、やっと植生が薄くなり柏峠(峠と言ってもピーク)に着く。14時頃。雷鳴と雨は、いぜん断続的に読く。その先は下り基調になったが、やせ尾根の登りがあり、右遥か下の沢は雪渓あり濁流だった。増水した小沢を横切り、やっと林道に着くと、軽トラがエンジンかけて停まってる。荷台にトンビ舞茸、他の二人の下山待ちとの事。麓に民宿あることを知る。最初の分岐を左に行き、林道を30分ぐらい下ると、さっきの軽トラが降りてきてすぐ下の右の草の林道を下ると早いと教えてくれる。荷台は獲物が増えていた。

下で、また砂利の林道と合流し右に行くと軽トラが停まってる。すぐ前で土砂崩れがあり道をふさいでいた。歩いて越えようとすると膝まで潜った。国道に出る。右に歩いて2kmでドシャ降りのなか、手倉の民宿にたどり着く。17時。
お店併設民宿で、店にいたおばちゃんが、最初、濡鼠で躊躇するが、飯は何でもいいという守屋氏の説得で泊めて貰う。裏口(国道側にある)で服を脱ぎ洗濯機に入れ、風呂に入る。生き返る。

翌日は、小雨のなか民宿の車を借り、峠を越え車を回収しにいった。すると、昨日下山予定だった単独の釣り師の車がまだあった。きのうは、地獄から天国だったが、一歩間違うと・・・

今回のって、北からの梅雨前線の南下に伴う集中豪雨?(青森で東北道がけ崩れ通行止め。と言っていた)