2004/4/15

爺が岳

扇沢(6時)爺が岳南峰(10:00〜10:20)白沢滑降折り返し点(10:30)南峰直下(11時ころ)扇沢(12時)

昨年は、デジカメ忘れ、今回リベンジ。

前夜の道中、藤岡でラーメンを食う。夜中の碓井バイパスは、かっ飛ばせて、いつ来ても面白い。白馬オリンピック道路は22時から6時まで無料になった。

目覚めると明るい、5時半であった。針の木雪渓は陽が射すが、扇沢は、まだ日陰だ。今日は冷え込み、雪渓はアイスバーンだ。昨年のようなデブリ地獄もなく、楽に通過。正面の扇沢はまだ滝が見えるが脇にビリビリの雪が繋がっていて、何とか滑れそうだ。
でも、とても登る気は出ず、左の沢に入る。そのうち傾斜がきつくなってきて、クトーを付けてもキックターンが怖く登りづらくなってきた。

昨年は、雪が腐っていて稜線まですべてシールで登ったが。右を見ると尾根に上がれそうなので、シールでトラバースし上がると。。。
その反対側はルンゼ状雪壁で、登ったとこは痩せ尾根で追い詰められる。板を脱ぎ、ピッケル、アイゼンでこの痩せ尾根を、上に登るしかない。

一回、藪歩きもあり、板が引っかかり、登りづらい。痩せた泥尾根を登り、急斜面1mの上の岳樺まで上がれば楽勝。ところが岳樺が大木過ぎて掴めない。そこで、ピッケルを泥にアイスバイルの様に刺し、這い上がる。
夏の沢登りのテクをこんな所で使うとは。それにしても、軽量ピッケルは、こんな時〈体重をかける時)頼りない代物だ。

あとは、固めの雪の中斜面が稜線まで続くので、アイゼンで軽快に登る。北風が当たるようになり、稜線直下で休みヤッケを着る。
稜線に出ると、種池小屋が見えた。アイゼンを外し、下のヤッケを着た。そのまま、アイゼンで山頂まで登る。時に岩の出てる夏道を歩く。小屋の荷揚げのヘリが、時たま、うるさい。

山頂から大町を眼下に白沢源頭を滑って見る。ザラメのいい斜面だ。登り返しがあるので300mぐらいで止める。ツボでは潜るのでシールで登り返す。山頂直下で左にトラバースし扇沢源頭を滑りトラバースし種池小屋手前から登りのコースを滑る。快適なザラメの中斜面が続き、尾根もいいなと思わせるめずらしい斜面だ。昨年より時期が早い為、下部の雪が多く、難なく登った沢床に到着。あとは緩い斜面を適当に飛ばす。

扇沢から左岸の急斜面にツボで登っているヤツがいた。この時間でーという感じ。

今回稜線の北風が強く、左手が、かじかんで寒かった。その夜、気がつくと、過去の凍傷部位が悪化しコチコチになってしまっていた。
北アルプス、なめたらいけませんな。




扇沢を登る



左、蓮華岳   右奥、針の木岳






扇沢源頭越に眺める剣岳 (モデルが滑ってればな)

    


誰もいない山頂、ついのんびり
〈小屋明け前で荷揚げのヘリが時たま来るが)


垢抜けた鹿島槍




山頂から白沢源頭を俯瞰する  (どこまで滑るか、それが問題だ)





今日は槍・穂高まで見える(さすが雨の翌日)