2002/10/31
尾瀬・燧ヶ岳


大清水(6時半)長蔵小屋(8:45)ナデッ窪の頭(12時)燧ヶ岳(12時半)ナデっ窪の頭(13:00)長蔵小屋(15:00)
大清水(16:40)


 雪が降ったので尾瀬沼を見に行こうと出かける。三平峠に登る急斜面の出だしで、三脚を持って下山してくる人とすれ違う。大清水を暗いうちに出て、燧のモルゲンロートの写真を撮ってきたのだろう。一泊二日でないと、朝夕がないから傑作は撮れないと思っていた自分は、まだまだ甘い。

 木の階段に雪がのってて、階段の間の隙間がわからず、空間に落ち向う脛を打つ。三平峠を越え尾瀬沼に着く。だいぶ陽も高い。さてどこにいこう、そのうちもよおす。長蔵小屋の前にしか、便所がない。そこに、行くしかあるまい。公衆便所に、協力金として100円ぐらいは払うようにと募金箱があった。お金払ったかって、ご想像にお任せします。

そこまでくると、燧ヶ岳が近いので、雪の大江湿原を横切りそこへ向かう。そこで、登山者とすれ違う、「燧登るんか」
「まだ、わかんないけど。踏み跡あるんですか?」「5合まで行って引き返した跡あるらしいけど・・」この後、相手の視線が私の足元にそそがれ、その長靴で登れるのか?という、さげすむような目つきに変わったのを、私は見過ごさなかった。
私は、内心こいつも燧に登りたいが行けなかったくちか。と見た。

長英新道分岐まで行くと、踏み跡ある。
踏み跡は延々続き、もうあそこで終わるのではという期待(帰る口実ができる)をよそに膝以上に潜りながら頂上まで続いていた。スゴイ。ナデっ窪の頭に着くと、ザックがデポしてあり、高差100mの頂上を見上げると、頂上直下に人が見えた。登っている様だ。私も頂上に着くと彼に会う。20代?でカーキ色のジャンバーを着てて、いわゆる登山者風ではない。彼も大清水から来たと言う。めずらしく無口だ。(若いときは俺も・・・)

展望は、この時期にしてはめずらしく越後三山、平ヶ岳、真っ白。下りは足の付け根が、足を持ち上げる度に痛くなった。
三平峠の下りで、残照を受けて輝く白銀の白根山が綺麗だった。何とか日没前に車に戻れた。

若者のおかげで、頂上まで行けた。一人だとワカンがないと無理だったろう。