国の借金総額1000兆円

今日は「アサブロ」につかり、久しぶりに日本国債のことを書く。

一昨日の読売新聞 朝刊に「国の借金総額1000兆円」と出た。弊書『日本国 デフォルト 』でも国と地方の借金総額が1130兆円としている。地方分200兆円とさきほどの1000兆円を合わせて1200兆円となるが、こちらは2011年度末の値なので、数値としては大体合っている。

 

日本銀行の資金循環統計によると、6月末時点の個人金融資産は1138兆円で国の借金との差は約200兆円まで近づいた、とのこと。知らないうちに個人資産をずいぶん借金として使われたものだ。まだまだ使われる。ときたま「国債は借金ではなく、誰かの資産」と滅茶苦茶なことを言うエコノミストがいるが、信じてはいけない。国民から国債として借りようが借金に違いない。ギリシャ国債もデフォルトしそうだが、日本国債も同じ事である。ただ、相手がドイツ人やフランス人ではなく、ほとんどが日本人だということ。

 

国には多くの資産があるから大丈夫と言う人がいるが、橋やら庁舎は売れないし、米国債だって正面切っては売れないだろう。だから売却可能な資産はずっと少ないし、隠れ借金の方が多いだろう。例えば、年金だって将来の給付増を考えると、何十年もつのだろうか。「100年安心保険」などと言っていたが、破綻するのは目に見えている。約束した給付なんてできないし、できなくても責任をとる必要がない方式のようだ。

 

とうとう、国だけの表面に出た借金だけで1000兆円の時代がやってくる。現金で配ったら、国民1人あたり800万円弱となり、4人家族であれば3000万円にもなる。要するに、休日を使って全国で各家庭もう1軒分、家を作らないといけない。平日は本職をちゃんとこなした上で、自分で家を建てる必要がある。お金がないので、他人には頼めず、ただ働きである。しかも完成しても自分の物にはならない。国に召し上げられて、役人の官舎になる。独身の人は、マージャン仲間と一緒に建てることになる。でも、もしこれで許してもらえるなら、なんだか楽しそうであるが。

(アサブロにつかりながらなので、最後は少々脱線気味である)