南京大虐殺の視点


   F/1999-8-31

  日本サイドでは南京大虐殺はないといい、中国サイドは、 歴史上の大事件として取り扱っている。
  この理由と過程を見る必要がある。
  もう1つ、米国で「ザ・レイプ・オブ・南京」がベストセラー になって、著者のアイリス・チャンが有名人になっているので、 ここで取り上げる。

1.事件の経緯
  1937年9月に日中戦争のさなか、南京に攻め込んだ日本軍 が、一般市民を大量虐殺、多くの婦女子に性的暴行を加えたとされる。
  事件の基盤は、4000人の便衣兵を処刑したことである。
  これを見た欧米人や中国人が一般市民を処刑していると、見たことは 容易に想像できるのです。これと中国国民党がこの事件を利用し、 反日宣伝に利用するだろうことも容易に想像できる。
  中国文化は、全て大きく言うことが漢文の技法であるので、 4000人が100倍弱の30万人になることも、十分想像できる ことである。
  中国の便衣兵は、一般市民の姿をしているから 国際法の戦時規定で日本軍としては処刑することは正しいと判断した はずなのです。
  ここのすれ違いが基礎をなしているのです。

2.日本の残虐性を言い立てる分け
  現在、米国で南京事件の本がベストセラーになったということは、米国が 日本非難する心理的準備を始めたと見えるのです。
  米国の知識階層はバカではない。日本の実力を知っている。 米国政府当局者は日本の技術をおそれている。   米国の累積国債を日本が売ったらどうなるかも知っている。
日本の景気が上昇し、米国の景気が下降すると、日本に資金が 米国から移動することになる。このとき、日本をコントロール する手段が必要なのです。この方法として、日本人は残虐性のある 人種だと非難のベースをつくり、米国国民に日本バッシングの 精神的準備を開始しているのです。
  米国の株暴落が近い、この暴落の責任を日本に押しつける ように思う。
  中国は米国と同調した方が、利益がある。このため、 米中は共通の利害になっている。中国は日本から 多額のODAを巻き上げることができるため、情報を 中国から提供し、同調しているのです。米国は日本と中国を 天秤に掛けるはず。
  日本政府当局者は、このサインをハッキリ自覚することが 必要です。

3.今までの米国のやり方
  ボーゲルの「ナンバーワンの日本」の時、米国は日本のよい点 を研究し、ファローズの「日本封じ込め」で日本バッシングを行ってい るのです。今後、この手順と同じ手順を踏むことは容易に想像できる ことだと思いませんか?


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