国旗・国歌の国際常識と教育


   TT/1999-7-19

現在、世論で国旗・国歌の法制化を多く議論されれているが、 世界から見た国旗・国歌教育の現状を見ていきたい。

1.世界常識と日本の教育
 普通、自国の国旗が掲げられた時や他国の国旗が掲げられた時には帽子を脱ぎ、 姿勢を正すものだ。
しかし、現在、公の基礎教育の現場ですら、この国旗に対する国際常識を教えよ うとしていない。そのため、戦後の教育現場で教育を受けた人はこのような国際 マナーを知らない人が多い。
では、なぜこのような国際マナーも教えない教育になったしまったのだろうか?
 それは、戦後の教育の中で小中学校教育者が国旗を掲げ、国歌を歌うことを 戦時体制に戻そうとする「絶対悪」であると、子供達に教えてきたからだ。

2.軍国主義が日の丸・君が代を作ったのだろうか?
 多くの人が軍国主義と国旗である日の丸、国歌である君が代を結びつけようとし ている。でも、日の丸・君が代の起源を理解すれば、それが間違いであることが 分かるはずだ。
日の丸についてはかなり、歴史は古く、室町時代から「宋」との貿易船に掲げら れていたと言われている。
君が代についても明治維新が終わったころに作られたと言われている。
この二つの事実から見ていくと二つとも軍事体制下に作られたわけではないこと がお分かりいただけるだろう。しかし、多くの歴史家や評論家は先の戦争の理由 はこの日の丸・君が代にもあるという。この人達はどうも戦時主義の失敗を 日の丸・君が代に押しつけて、歴史から目をそらしているだけではないのか。

3.他国国旗に対する態度と国際常識
 他国の国旗に対して、姿勢を正すなどの儀礼的行為を行わなければ、その国に反 感を持っていると受け取られかねないことを日本人は教えてもらっていない。
 国旗儀礼を国際舞台において行わなければ、個人のマナーがなっていないと 思われるだけでなくて、国民全体がそのように思われてしまう。
 そんなことでは国際人としてやっていけないだけでなく、世界の表舞台にも立て なくなってしまう。国際時代だと言うわりには、国際マナーも身に付いていない 日本人をだれが信用するだろうか?
国旗に対するマナーについては、旗若会HPを 参照願います。

4.国旗・国歌に対する教育改革を!
 初等教育の先生方は多くが日の丸・君が代反対の日教祖などの集団に所属してい る。これは、先生方が自由を制限する軍事がキライで、その象徴である日の丸・ 君が代もキライなようだ。
 教育の現場で子供達に影響を与えないのであれば、先生の「思想の自由」を 制限するわけにはいかないのでしょうがないと思う。しかし、子供達に先生の 思想で国旗・国歌を教えないというのは、教育の原理から考えてもおかしい?
現在、前にも書いたように国際時代と言われている中で国際ルールを子供達 に先生方が教えるの拒んでは、子供達はますます国際的孤立を招いてしまうだろう。
 日の丸・君が代を子供達に尊敬させるのはもちろんであるが、国旗に対する 国際儀礼の方法も知らない子供が大人になったときに国際人としてやっていける のだろうか。
また、儀礼の方法も知らなければ、国際舞台でその国をキライだという自分の意 志も表現できない。それでは、自由意志を阻害しているのと同じだ。このことを 現場の教育関係者に考えてもらいたい。


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