中国の分裂と新2000札の問題



(読者からの再質問)
 仕事の関係上レスが送れて申し訳ありませんでした
中露関係の記事ありがとうございました。大変勉強に
なるとともに国際関係に如何に自分が疎いかが良くわ
かりました。
 日本にとっては、世界の構図が明確になり、外交がや
りやすくなったため、ロシア・中国の同盟はいいこと
ではないでしょうか??
 この見解は納得できます。有名な外交官の一人が外交
の法則なる物を作りました。その2番目に有る法則が
「内で勝利をつかむ事が出来たなら、外での勝利は確定
である」という内容です。
国際関係が複雑だと内での勝利が非常に難しいためです
そういう意味では外交がやりやすくなるのでプラスに納得で
す。
 しかしながら、中露関係がパワーバランスによる物だけで
なく、対欧米との姿勢で一致しているのは日本にとってちょ
っと苦しいなと考えさせられました。切り崩す方法はいくらで
もありますが。例えば中露双方に援助せずにどちらかこちら
が見方になって欲しい方にだけ援助し、もう一方には制裁
(貿易のレギュレーションの変更だけで十分)を加えます。そ
うすれば、以外と簡単に崩れる物だと見ています。しかし、こ
の方法は両者のパワーバランスがある程度均衡してなくては
ならないので、今は無理ですが。

 さて、お話を変えたいと思います。毎回毎回質問で申し
わけありません。
中国が分裂する可能性はどのくらいあるのでしょうか?
中台関連のシュミレーション小説を見ると、大半の作品が
中国が分裂すると言う過程をたどっています。
 実際問題として中国は分裂するのでしょうか?
もし、分裂するのであるならば一部を共生ブロックに引きこ
む事が出来ると考えているのですが

HN supさん
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(著者Fからの回答)
 中国は独裁国家ですよ。法輪功の取り締まりを見ているとよく
分かります。法輪功は、オウム真理教と違い、殺人事件を起こして
いません。ただ、中南海でデモをしただけだ。それなのに、何十人
、何百人が不当逮捕されるのですから、絶対に民主主義国家ではない
のです。絶対に。そして、ここかキー・ポイント。

 ときどき、日本人評論家は、日本と同じ感覚で中国を見て評論して
います。そのような評論家が跋扈して、日本世論を先導しているので
間違えが多く発生しています。このような評論家を信用してはいけま
せん。また、横に逸れた。

 そのような中国ですので、政治的安定があるのです。そして、一部
または多くの民主主義を望むインテリたちは、経済的満足や米国への
出国により、不満を逸れされている状況です。

 この中国が不振の国営企業を民営化するということにより、とうとう
次の国家発展段階へと進もうとしているようです。しかし、最後の最後
まで、民主化はしないはず。民主化すれば、インドネシアのように、
バラバラになるためです。このため、米国の民主化の要求や民主勢力へ
の援助を中国は、警戒しているのです。内政干渉を叫ぶのです。

 チベット、満州、広州、内モンゴル、ウイグル等中国軍や共産党が
民衆を支配している状況だから、民主化した途端、独立運動に火が
つくはずです。このため、絶対、民主化しない。できない。

 このため、分裂は民主化したときですが、中国は民主化しませんから
ここ当分分裂は起こらない。しかし、素人受けを狙って評論家の一部
は、ありっこない分裂をいうのです。そのような評論家は新聞等、
マスコミは使ってはいけません。

 あるとすれば、米中戦争になり、中国が敗北した時です。

 中国は政治的安定を確保して、経済発展を優先させていくはず。
特に、ロシアの失敗を見れば、いかに早期に政治の自由化をしては
いけないか、しっかり見極めたはずですから、なおさらです。

 中国の政治的安定は日本に取ってもいいことです。もし、中国
が不安定ですと、多くの難民が日本に押し寄せてきますから、大変
です。

 中国は、WTO加盟で、ますます世界のルールに従っていく必要
があり、今までの人治主義から法治主義に国家構造を変えること
が必要です。もう一つ、日本にとって、中国の問題は中国の軍事大国化
の脅威だと思いますが、それは、今後も注意が必要です。このコラムでも
扱っていくテーマだと考えています。
以上
     F
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新二千円札に大問題!(久保さんからの紹介記事) 

 こんにちは、****です。

>この件に関しては最初サンケイ新聞の投稿にあり、コラムでも紹介され
ていたと思います。

 私もその記事で「守礼門」の歴史を知り、「守礼門」を新紙幣の
図案に使うことは、大きな問題だと思っています。
 今日、中華人民共和国は尖閣列島だけでなく、沖縄も自国の領土
だと主張しています。中国国内では、日本に沖縄の返還を求めよ、
という議論さえあるといいます。
 そうした状況において、「守礼門」をわが国の紙幣の図案に使おう
というのは、政府の外交感覚を疑います。
 かつてシナの皇帝は、シナが世界の中心国(=「中国」)であり、
周辺諸民族は野蛮人だと蔑視していました。いわゆる中華思想です。
そして周辺諸国は、シナに朝貢してシナ王朝の臣下となり、自分に
「王」の位を与えてもらっていました。これが、册封(さくほう)
です。アジアの多くの国々は、長い間こうしたシナへの従属体制の
下にありました。沖縄にもまたそうした時代がありました。
 調べてみたところ、「守礼門」は、歴史書「中山世譜」によると、
シナの皇帝から琉球国王に册封(任命)される際に建てられたと
いいます。
 琉球国には、シナの皇帝の名代(みょうだい)として「册封使」が
派遣されました。琉球国が「册封使」を迎えるときには、屈従的な
儀礼と、法外な歓待を強いられました。
 「守礼門」は、こうしたシナの册封体制の象徴と言えましょう。
建築様式もシナ式です。日本の文化を代表するものとは言えません。
主権独立国・日本の紙幣の図案に用いるには、ふさわしくないと
思います。
 かつて紙幣に描かれていた聖徳太子は、シナに対し毅然とした外交
を行い、册封体制から離脱して、日本の独立を守りました。そのこと
は、我が国に独自の文化が発展する、重大な転機となりました。
為政者たるもの、聖徳太子の精神に学ぶべきでありましょう。

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水屋神社宮司  水廼舎(久保憲一)

mizunoya@mx3.mesh.ne.jp
mizuya@jinja.or.jp

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