この10年の回想:日米のバブル対応差



 1992年は、今後の歴史にとどめられることと、思います。
なぜか?米国が復活した始点だからです。米国は80年代をソ連
打倒のため、国家の総力を傾けたのですが、その隙に、経済的な面
で日本に抜かれたと誤解したのです。

 このため、クリントン大統領がまずやったのが、日本潰しでした。
そして、米国はインタネット社会の構築を行い、復活するのです。
この10年、日米の差を検証しておきましょう。

 まず、バブルの対応差について
 日本は、国民の嫉妬心によるバブル潰しを政府が音頭を取って行
った。そのバブル潰しに一番効果的であったのが、不動産業界への
資金貸し出し規制であろう。これにより、土地の需給バランスを崩
し、土地神話を叩き潰した。それが原因で銀行の不良債権は、増大
し、日本国家自体が傾いたのです。

 根は何かというと、土地成金に対する国民の嫉妬心なのです。
この嫉妬心を煽ったのが大新聞達で、諸悪の根元は朝日なのです。
一番煽り立てた。これは、今後の反省材料にしてくださいね。朝日
新聞さん。政府も議員もお願いしますよ。もう2度とこのような
真似はしないでください。歴史にも失敗と原因を記述すべきです。

 大新聞達は、自分の責任を逃れるために、歴史を持ち出しバブル
は、いつかは潰れるとの仮説を打ち立てた。この仮説は誤りで、
やはり、大新聞のバブル潰し運動が、日本を傾かせたのだ。

 米国が仮説の誤りを実証してくれている。米国の現状はバブルで
あることは、グリーンスパンも我々も知っている。

 しかし、FRBのグリーンスパン議長はバブルを抑制しながら、
つぶさないように、徐々に小さくしていく方法を考え、実行してい
る。バブルを潰してはいけないのだ。この政策、日本の新聞記者や
政府金融担当者、学者たちも見習ってほしい。分からない人がやる
と国家を潰す。

 グリーンスパンのやり方を見ていると、世論をコントロールし、
皆の気持ちを時々揺さぶりながら、バブル自体の拡大を止めようと
している。このように日本もあの時やったら、どうなっていたので
あろうか。この件はその当時、同人誌で注意したのですが、政府
担当者が聞かなかったのです。返す返すも、本当に残念です。
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(読者からの励まし)
 始めまして。何時も貴重なご意見拝見させて頂き感謝です。
もっと多くの人々がみるべきだと思いますが、反応は如何ですか。
論陣を張ることも重要ですが、同士あい集って行動起こすことも大切
だと考えますが如何ですか。より良き日本を築くためにすべきことは
何か、お考えありましたら教えて下さい。
 1999.12.10   

阿部さん
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(著者Fの回答)
 反応ありとは、政府の政策や米国の行動に影響があるかどうかだ
と思っています。その意味では、予測が当たったのか、影響したのか
分からない状況が現に出ていると判断しています。

 米国のIMF資金援助停止等の行動が出ているし、国内では弱者
対応への配慮をするべきとの議論が出てきている。国債については、
新聞等の追随が起き、一定の役割を果たしたと思っています。

 行動はいろいろな会が現にあり、私Fもある会に20年以上属いて
います。行動はいろいろな会が、一致して政府に対して要求すること
が必要であり、団体戦です。しかし、それだけでは、物足りなさから、
このような、直接読者に訴えるサイトを起こしたのです。

 もし、行動をしたいというなら、雑誌「正論」やその他の保守系
雑誌に出ている会に出られることをお勧めします。もしかしたら、
私に会えると思います。市民の会が現に行動を開始しています。
 その成果も徐徐にですが、効果を上げつつあります。

 よき日本は、急にはできなく、選挙民のレベルが上がり、そして
その代表者が適切に選ばれることを着実に行うことだと考えてい
ます。このため、一歩一歩進めて行きたいですね。

           F

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