チェチェンの裏側、ロシアの反撃



 チェチェンの裏側で、進行いているイスラム社会の融和、ロシア
の米国脅し、アジアでの米国離れのEAEC構想、EAMF構想
(東アジア通貨基金)が本格化してきた。

 そして、ロシアは、冷戦時代に米国に持ち込んだアタシュケース
小型原爆80個存在不明とのKGB秘密文書を公開して、チェチェン
戦費をIMFから借りようとしている。
(フォーサイトより、リンク1の日本国際戦略サイト)

 勿論、返す当てはないが。とうとうロシアは、米国脅しを行うこと
で、資金を得ようとし始めた。この脅しをまともに受けた
オルブライトは、IMF資金供与を言い始めのです。なんとウブなこ
とよ。これが米国の外交か?その後、チェチェン批判を行うが、
IMF資金提供拒否は言わない。

ロシアの巻き返しは、イスラム圏に対しても行われ、イワノフ外相が、
イランに行って、そこで、ロシアーイラン友好的関係構築を図り、
イスラム勢力分断を工作している。
ロシア巻き返しだ。やはり、元覇権国のやることは素早いし、凄みが
ある。
そして、欧米分断のため、ロシアIMF資金横流しに仏大物政治家がか
かわっていると、ロシアからの情報を流す。ロシア外交は圧巻だ。

 中国は米国からアジアに存在を求めて始めた。次期大統領のブッシュ
演説で中国は敵とされたためである。今後、欧米対中ロがその勢力範囲
拡大をし始めることになった。このアジアは、欧米と中国の取り合いを
呈するはず。この時、日本は欧米につくしかない。ブッシュが米国と日本
の同盟関係が中国より重要と言うのであるから、このブッシュを支援せ
ざると得ない。

 これに反すると、2度と信用を失う可能性がある。日本は米国と同盟
し、親米的対応で、アジアに対することである。この態度はタイ等が
同調してくれるはず。アジアでは日本と中国の主導権争いが起こる。

  湾岸諸国会議があり、この会議でイラン、イラクとの関係改善が
話合われた。これによると、イランとの関係を改善しようとしている
ことが明らかになっている。イランとアフガンの関係は改善している。
両国の国境閉鎖が解かれた。

この湾岸諸国会議後、ロシアはイランとの関係強化をしている。
チェチェンはスンニ派イスラムであるため、イランは傍観者でいる
ことができる。

どちらにしても、ロシアの謀略戦は凄い。多方面をほとんど同時に、
攻撃してくる。世界は注意が必要だ。特に米国はしっかりしないと。

 チェチェンの現状は、首都グロズヌイがロシア軍によって、包囲
された。しかし、アフガン戦士の戦法は、どうであるか研究する必要
がある。

 この戦法は、敵を味方の奥深く入れ、補給線を絶つ戦術を取っている。
このため、あまり激戦なしに、ロシア軍は占領地を拡大しているが、こ
のままではないはず。ゲリラが一部手薄の部分を叩き始めた。ロシア軍
の250人が全滅した地域も出てきている。

 この戦いは、ロシアの一方的な勝利として報道されているが、まだ
勝負はこれからですよ。現時点では報道を半分信用しないこと。
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(読者からの質問)
こんにちわ。コラムの読者です。
 
初めはタイトルの興味だけでメルマガをとっていたのですが、
最近になって話題の理解ができるようになってきました。
 
ところですごく単純な質問なのですが、日本にムスリム
(=イスラム教信者)はいるのでしょうか?
 
まだ高校1年で人生経験も浅いのでこのような質問
しかできませんが、答えてくだされば幸いです。

Ryoさん
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(著者Fの回答)
 このコラムの読者にも、ムスリムの方が数人は、いらしゃるので、
ある程度の集団で日本にも、存在します。

 イスラム理解は今、重要です。それは、欧米や日本で関心がある
世界的な紛争のほとんどが、このイスラムと他地域の境界線上で
起こっているためです。

 中央アジアでの日本人暗殺・拉致や、アフガンのタリバン、
チェチェン、コソボ等はすべてイスラムとキリスト教や共産主義
(一種の宗教)の境界線上です。このため、イスラムの研究が、
国際戦略策定上、重要な位置付けとなっているのです。
      F

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