オルブライト外交の考察



 米国オルブライト国務省長官の外交は、世界に大きな影響があり、
このため、このコラムでも考察が必要です。オルブライト外交は、
米国内でも、いろいろと批判があるのです。人権理想主義外交、
相手からの反応に対する外交、非戦略外交等。

 それと、クリントン大統領は外交オンチである。それは、
クリントンが最初に当選した時は、国内問題が大きくて、国際問題
を見る余裕がない状態であった。それと、冷戦終了ということで、
大きな外交案件がなくなったと思われたから米国国民も外交に期待
しなかったからクリントンになったとも言えるのです。

 しかし、米国の景気はいいため国内問題は解決したことになったが、
外交問題はだんだん大きくなっているのです。このコラムを読んで
いただいている読者の皆様は、了解していただけると思いますが。
このため、米国の外交戦略を明確にしないと、世界の諸国は右往左往
することになるのです。どうすればいいのか分からない状態です。

 人権もコソボではダメで、チェチェンはいいとなっていると、
よく分からない。ロシアにIMF資金を導入するとオルブライト長官は
言うが、この理由は何か分からない。あまりにも、八方美人的外交
で、混乱する。

 米国は世界の覇権を握っているのであるから、原則を明確にする
ことが必要と思うがどうか?イスラムを取るかロシアを取るかの選択
をする状態になっている。ロシアとイスラムの戦いがチェチェンで激突
している。

 オルブライトの外交戦略は、オルブライト自身が世界を分かっていな
い可能性がある。このため、米国外交戦略は時事刻々変化している。
敵と味方がよく見えたい。その時の相手の反応で見方が変わる。
これでは、他の諸国が戦略対応できない。米国戦略が分からない。これ
が今の米国の姿です。

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