朝日新聞の姿勢について



(読者から長い質問)このため、一部割愛させていただきました。
▼初めまして。「国際戦略コラム」の配信記事をいつも興味深く
読ませていただいています。ありがとうございます。 
さて、最近新聞記事で一つの疑問を抱きましたので、メイルにて
おたずねいたします。 
ネット上の朝日新聞、「Asahi News Paper mornig 」 での
「天声人語」に不可解な部分がありました。 
11月14日付の「天声人語」の一部です。 

「天声人語」11月14日・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 「世界最高峰のエベレスト(中国名チョモランマ)が2メートル
高くなった、というニュースを読んだ。米国の研究チームが最新の
機器を使って測定し、正確な標高は8850メートルとわかったの
だそうだ。 
  
 せっかく蓄えた知識が年を経ると「間違いになってしまう」のは、
珍しいことではない。1931年の「柳条湖事件」もその一つ。 
  
 当時の日本軍の関東軍参謀らが中国・柳条湖で鉄道を爆破、中国軍
のしわざと偽って攻撃を開始した。「満州事変」の始まりだ。この
謀略はずっと「柳条溝事件」と呼ばれてきたが、半世紀後、現場の
地名は正しくは「柳条湖」であることがつきとめられたのだった。」
(以下、略) 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この記事に疑問と思うところが2点あります。
お教えいただければ幸いです。 

▼一つは「エベレスト」を括弧書きで(中国名チョモランマ)とつけ
ていることです。これは一般的な表記なのでしょうか? アメリカの
研究チームがそのように発表しているのでしょうか? おわかりで
あれば教えていただきたいのです。一般的には「エベレスト」は
英語表記、「チョモランマ」はチベット語表記、「サガルマータ」は
ネパール語表記と聞いています。もし、朝日の独自表記なら、中国が
チベットを征服し、エベレストも我が領土だといっているのを、
婉曲的表現で認めるというような判断が働いているのではないかとい
う推測をしたくもなるのですが・・・。 

▼まさか、中国がチベットを武力で属国化し、ミサイルを配備し、
核実験設備まで作っているという報道を知らぬ訳でもなかろうと思う
のですが、いかがなものでしょう。・・・(11月14日のフジテレビ
朝の「報道2001」に出演した石原晋太郎東京都知事も、チベット
問題でミサイル配備の発言をしていました。)・・・中国がチベット
をどのように扱っているのか、どの程度のチベット国民を殺害して
いるのか、なぜチベットの宗教指導者であるダライラマが国を出て、
未だに他国放浪を余儀なくされているのか、などについてもはっきり
と書いて我々国民に知らせてくれているのでしょうか? 

▼また、これに関連して、新聞の報道姿勢についても疑問に思います。
新聞の在野の精神、批判精神は大切です。当然それは尊重したいと思
います。だからこそ朝日は、その素晴らしい批判精神でもって、中国に
ついても堂々の論陣を張ってもらいたいのです。それとも、朝日は自国
(日本政府)は批判できても、お隣の覇権主義の国(中国)は批判して
はならないとでも言うのでしょうか。朝日には何かそのような社の方針
とか社内規定でもあるのでしょうか? 

▼二つめは柳条溝事件を取り上げていることです。あえてことさら、
こんな事件のこまかい字面をここに取り上げる必要があるのでしょうか? 
理解に苦しみます。「溝」であろうと、「湖」であろうとそんなことは
声を大にして言うほどの問題でしょうか?なぜ朝日の「天声人語」氏が
こんなことを書くのかと考えてみると、日本(軍)をいかに悪く描くか
というの歴史の見方(日本だけがは悪かった!)からだと思えるのですが、
いかがでしょうか? 

▼歴史の間違いを書くなら、もっとふさわしい話題があるのではないで
しょうか。マルクスの描いた共産主義の革命も、かつてはバラ色でした。
ところがどうでしょう、今やソビエト連邦は瓦解し、ベルリンの壁も崩れて
10年、共産主義・社会主義の見る影もありません。ここには間違いだらけ
の歴史があるのではないでしょうか。自国の悪は誇大に書き(あるいは、
善は書かず)、他国の悪は小さく書く(あるいは、書かない)とは、一体
どういう精神構造の持ち主なのでしょう。マインドコントロールでも受け
ているのではないでしょうか。 

▼関連してもう一つ、北朝鮮という国名は括弧付きで「民主主義人民共和国」
といつもくっつけています。もしこれが正しいのなら、全ての国を正式表記
しなければ公平ではありません。それに他の国々に対しても失礼ではありま
せんか。さらに恐怖のテロ国家・北朝鮮を地上の楽園と描いて宣伝したのは
一体誰だったのでしょう、とにかく自らが国民をミスリードしてきたことを
国民に詫びてから、歴史(の間違い)を語ってもらいたいと思いますが、
いかがでしょうか。 

Adachiさん
================================−
(著者Fの見解)
 Adachiさん、もう少し整理して原稿として、寄稿していただけま
せんか?もう、この質問の中に回答が書かれているように感じます。
 エベレストの話は知りません。これは、Adachiさんの方が詳しい。

 朝日新聞社は、軍国日本の否定、左翼擁護というGHQの指示を忠実
に実行していたら、自分たちの主張と現実のギャップがあまりにも大きく
成りすぎて、大慌てで修正しようをしているようです。国家・国旗が
良い例。腰砕け。
 GHQの指示は、江藤淳の「閉ざされた言語空間」を読んでください。

 しかし、朝日の転向はムリでしょうね。今のロシアと同じ。社内が
思想的に混乱しています。時々、記事間の整合性が取れていないことが
頻発していますよ。

 習慣とは、恐ろしいものです。中国や北朝鮮を理想的国としてきた
朝日など多くの報道機関はこの手前、あまり悪く書けないとの呪縛を
抱えています。このため、批判も少ない。中国の言うことは全て正し
い。本当にバカですよ。しかし、その新聞が売れているのですから・・

 チベットは戦前、アジア諸国間での戦争はやめようと努力してくれ
たのです。日本に対して、好意的中立であったのです。
 我々は、この現実を無視できないと思います。しかし、現在は実効的
中国支配ですから、側面支援しかできないでしょう。中国を悪く言って
も、中国は内政干渉として、外交的な課題とはしません。絶対に。

 チベット内戦はダライラマはしようとしていませんから、ムリです。
このため、中国の実効的支配が続くと思います。それより、香港のよう
な自治権の拡大を要求するしかないでしょう。ダライラマもその方向で
すから。

 しかし、朝日などの新聞を読むより、このコラムを読んだ方がより多
くの世界動向が見える。と言われる。

 おかしいですよね。私Fは一介の力のない市民ですよ。
インタネットにより、このような一介の市民でも皆様に、自分の意見
が言えるのですから、グーテンベルグ以上の革命ですね。

      F

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