日本の進路について(2)



 前回の考察ポイントは、インタネット社会に適合する社会構造を 作ることであった。今回は、国の経営の側面から、見てみたい。

 日本の社会は、単一民族国家で、天皇陛下以外は全員平等という 「一君万民」制を取っている。この日本の前提条件が日本のバック ボーンであると考えられる。天皇制の歴史は「アジア国際通信」に いろいろな記事があるので参考にしてほしい。(リンク集2評論に)

 すると、日本の平等性の確保、95%の人たちが同一階級、中産 階層と思われる仕組みが非常に重要なのです。ここが米国と違う所。

 この確保を今までは、政府機関の事前審査でチェックしていたが この仕組みでは、インタネット社会のスピードに合わないのです。
それでは、どうするか?簡単、事後審査でチェックするしかない。
この方法の難点は、最初の犠牲者が出てから禁止するため、一定数 の被害は覚悟するしかないこと。しかし、スピードは確保できる。

 もう1つのが、政府の中心が産業育成に片寄った構造になってい る。これを消費者・弱者保護と産業育成・海外支援のバランスを取 ることが必要で、昔の内務省のような役割の官庁を作るべきです。

 それと、日本の課題は外交問題です。
 日本の今までの海外対応は、いつでも受け身であった。この受け身 の外交は、今後、日本の不利益になるので、世界観の確立と2次元 外交・多次元外交ができるような日本内部の意識交換の仕組みを作る 必要がある。
 この良い例は、米国の外交問題評議会でしょう。この機関で官民が 次の外交課題を協議し、それぞれの役割を決めて行動することができ るので、どのような事態になってもある程度の手づるがあるのです。

 外交は多次元でないと、国としては危ない。日朝打開の村山元首相 のような手づるは残す必要があるでしょう。私Fは村山さんの考えは おかしいと思っているし、北朝鮮に拉致された日本人を早く解放され ることを望むが。交渉のキッカケは作る必要がある。

 日本の世界貢献は何か?
日本の平等性だと思う。民主主義でかつ一君万民制での社会平等性が 浸透していることが、世界にない日本の姿であろう。この日本の制度 が今、世界に望まれている次のイデオロギーのような気がする。

 この日本の特性は、資本主義であり、自由民主主義でありながら、 社会主義の国民平等性の良い面を取り入れている。この主義を 人本主義とか超資本主義とか言うが、どこか違うか思う。

 なぜか?
 日本の天皇制での「一君万民制」を言わないためだと推測する。
その証拠に、何か大問題に直面すると、天皇陛下がお出ましになり、 戦争を止めると言われた途端、日本は号令一家戦争を止めてしまう。
 この時点では、全国民は1臣民でしかない。全員が同じレベルだ。

 このような社会をどう論理化するかが問題ですね。論理化しない と世界に伝わらないから。この作業を誰かしてほしいですね。

 このため、日本の貢献は、平等主義の考え方の上に立った市場主義 と思われます。平等の意味が機会の平等ではなく、ある程度、結果の 平等も視野に入れたものになるはず。
 これは、欧米市場至上主義のアンチ・イデオロギーとなる。
現時点では日本の仕組を考えることが重要で諸外国に輸出する必要は ないでしょう。
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(読者からの感想)
 国際情勢に無関心ではいられない状況と思いつつも、勤労一本槍 の生活です。「国際戦略コラム」の閲覧を通じて自らの世界観の 確立を夢見るものでございます。

    鈴木さん
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(著者Fから)
 私Fの世界観もこのコラムを書くため、調査して徐徐にできて きたものです。今後も世界観の確立に向け、一緒に取り組んでいき ましょう。それとメルマガもあるので利用ください。
       F
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(読者からの投稿)
(公明党の批判部分は削除しました。)
人権団体MHST"Make a Human/Self Thinking"事務局長 野村哲史 です。
ryouma@mint.ocn.ne.jp

公明党のキャッチコピーは『福祉の達人』ですが、学会の哲学 ”利善美”は実社会で”偽善美”として福祉を食い物にして来まし た。10/1から受け付けが始まった老人介護保険の現金給付は 公明がさかんにとうそうとするものです。

 イギリスのビバレッジ法を元に日本で作られたこの法案は当初 ドイツの様に現金給付を予定していませんでした。それは”介護者 が非介護者(実際には肉身になるケースが多い)を介護する時間的、 労働的ストレスから非介護者を憎む様になり、その自分を憎む様に なると言う生活の悪循環の連鎖を断ち切る事が最も大きな目的だっ たからです。今後、厚生省自身が5年以内に手直しを見据えている と言うこの介護保険には介護オンブズマン制度はじめ目を光らせる 必要があります。

聖教の碑
よろしくお願いします。

nomuraさん
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(著者Fから一言)
 この意見について私Fはわかりません。公明党については福祉に 期待したいと思います。が、野村さんの言うように、福祉は気をつ けないと、福祉を利権集団が狙う利権となってしまう危険があるか らです。

 私も公明党は好きではないですが、この国際戦略コラムでは批判を しません。このため、野村さんの元原稿の公明党批判の大部分を削除 しました。

 このため、この意見の反論は野村さんに直接メールしてください。 私Fはこの福祉についての意見を、現時点では持っていません。
      F

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