久保鈴鹿国際大教授/政治家yanchabooyaさんからのメール
F/1999-10-29
三重タイムズに掲載記事
−日本世論の会三重県支部は十年ほど前に設立されたそうですが、
会の活動として、マスコミの偏向した報道や戦後の歴史認識などを
正すことを目的にしていると聞いていますが。
久保−戦争で日本が連合国に負けたのは事実だが、ほかの国ではすぐ
に自国の歴史を取り戻しています。しかし日本では戦勝国の史観に
なっています。
いわゆる日本は悪くて、駄目だという自虐史観ですね。どこの国でも
これまで侵略したり、侵略されたりという歴史があります。
なぜ日本だけが自分たちの先人はすべて悪いという考えを持たなくて
はならないのかと思います。
戦争というのはどちらが一方的にいい悪いということではないと思い
ます。
−先人の功罪を正しく見つめるということですか。
久保−まったくその通りですね。
−三重県での取り組みですが、三重県人権センターを調査されたよう
ですがどのような問題点がありましたか。
久保−市民運動家の山野世志満さんらと行きましたが、想像以上にひ
どいものでした。人権センターといってもほとんどが部落問題で占め
られている。
あとの二割ほどが反日、自虐史ですね。どういう子どもや日本人を育
てようとしているのかと疑問に感じるような施設です。このセンター
で真面目に勉強する子どもがいたら、将来が本当に心配になります。
このような施設を公費で建設したこと自体疑問ですね。
−東京都が計画している平和祈念館問題と何か共通するものを感じた
ということですか。
久保−ほとんどオーバーラップすると思います。東京都議会の土屋議員
は大学で一年後輩ですが、彼の尽力で計画を凍結させました。人権セ
ンター問題はこれから監査請求とか情報公開などで実態を明らかにし
ていきたいと思います。
−一方的な歴史観の押し付けをやめてほしいということですか。
久保−日本でありながらまるでアメリカ史観、中国史観ですね。
−日本の場合は戦後あまりにも功罪の罪を強調しすぎたということで
しょうか。
久保−ある意味では日本人のよさかも知れませんね。素直というか、
すぐにゴメンナサイということですね。しかしこれは国際政治には
まったく通用しません。歴史観がしっかりしないことには政治も語れ
ないし、外交も語れないです。基本的なスタンスの問題ですから。
−教育の問題にも関わってきますか。
久保−少なくとも台湾レベルにはなってほしいですね。「認識台湾」
という新しい歴史教科書が発行されてますが、日本の植民地時代の
功罪をはっきりと記述しています。内容的にはむしろ日本の植民地政策
を評価している点が多いように思います。日本の歴史家や教科書編纂者
はこういう事実を認めるべきです。西洋の植民地化は愚民政策とい
って現地の人を無学文盲にして経済搾取する。これに対して日本は同化
政策です。植林や水道、道路、鉄道などのインフラ整備をし、学校を
作ってますね。大変な投資をしてます。
いまだに台湾や韓国、中国の教育制度の基本になっていますね。
−久保さんらの活動について、右翼的な動きとして警戒する声もあり
ます。
久保−右とか左ではなく人一倍愛国心をもっているということです。
日本人は二言目には国際化というが、日本人としてのアイデンティティ
を持っているのかと疑問に思います。いまや日本人は無国籍人ではない
かとさえ思います。
−国際化といいながら実態は根なし草ということですか。
久保−自分の国のことも語れないようでは、外国人に相手にされません。
日本が一番きらいな人たちは誰かというと日本人なんですね。こんな
国は世界中探してもないでしょう。本当に悲劇だと思います。東南アジア
の大部分の国では日本を高く評価しています。マスコミはきちんと報道
してほしいですね。
−事実は事実として冷静に検証し、報道すべきだということですね。
久保−例えば南京の大虐殺でも、三十万人という数字はどこから出てき
たのかということです。戦争ですからゲリラと民間人を間違えて殺した
ケースはあると思います。しかし市民を意図的に虐殺したという事実は
ないわけです。こういう問題では政治的な背景を考えるのが妥当だと思
います。
−日本世論の会は政治的な活動をするのかという疑問があります。
久保−市民運動ですから政治的な組織を作るようなことはしません。
会といっても個人の単なる集合体です。例えば国歌、国旗についても本来
なら慣習法でいいんですね。なんでも法律化するのは自分の首を絞める
ことになると思っています。とにかく先人に対する感謝がないことには、
日本の明るい未来はないと私は考えています。
−ありがとうございました。
久保教授のHP
日本世論の会三重支部のHP
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(Fからの感想)
ほとんど、このコラムで主張していることと同じので、
本コラムにも掲載させていただきました。久保さんありがとう
ございます。今後も記事をお送りください。
読者の皆様も本コラムの主旨と同じである原稿をお送りください。
掲載いたします。
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(読者からの記事)
いつも本当に楽しみにいたしております。私は政治の世界におりますの
でそれなりに裏話など、他の一般読者の方よりは、うなづく回数も多く
苦笑いしながら読んでいることだと想像しております・・・ウワー気持
ち悪い!
bQ3を読ませて頂いて、今から14年前のことを思い出しました。
当時、日本からヨーロッパに行くためにはアンカレッジ経由の北廻と
旧ソ連上空、レニングラード経由、そしてパキスタンのカラチ経由の南廻
がありました。
当時オーストリアに留学するために渡欧した私はその南廻を利用して
32時間かけてヴィーンの空港に到着したのでした。
今でも覚えていることは、カラチ空港に着陸した際、日本語のアナウンス
で「現在パキスタン国内は内戦中ですので乗り換えの方以外は機外に出な
いで下さい」との事でした。
約3時間機内に留まりその間、機関銃を持った兵士が機内に入ってきて、
頭のところのカバーを取り替えていました・・・女性中心に。
ここ数ヶ月でキルギス日本人技師拉致事件やアルメニア議会銃乱射事件
など本当に多くの出来事がありました。bQ3のコラムで「飛行機の中
に子供達がいた!」との件に当時のことを思い出すと共に、今バッジを
つけている自分があの飛行機に乗っていたらと思うと背筋がゾクッと来る
思いです。
yanchabooyaさん
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(著者Fの感想)
いろいろな人が本コラムを読んでいただいているなあ!!!と
恐ろしさも感じます。何か記事に間違いがありましたら、
どんどん指摘ください。また経験談などの記事を今後もお願いします。
F
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