質問:中国の恫喝について


   F/1999-10-22

(読者からのメール)
「李登輝・強気の理由」を拝読しました。
李氏の「二国論」以来中国による恫喝のミサイル、上陸演習、武力行使 発言などなど。「将来の両国の統合に向け努力する」との李氏の牽制で このぐらいで収まっていると思います。

現時点で独立宣言して中国からミサイルが打ち込まれない確証ってのは ありますでしょうか?
航空兵力で勝っていてもミサイルを完璧に防ぐ手立ては今のところ無い のでは。ご教示下さい。

    noviceさん
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(著者Fからの回答)
現在、どこの軍隊も残念ながらミサイルを完全に防御する手段がありま せん。パトリオットのミサイル命中率も20%以下との報告。
そうすると、台湾はミサイル攻撃を受ける可能性は否定できません。

 しかし、ここで考えておかなければならないのは、米国の台湾関係法で す。台湾有事の際、米国は台湾を助けることになっていて、第7艦隊は 台湾海峡に出動し、中国を牽制することになっているのです。

 今回も北朝鮮対応で出動した空母コンステレーションとキティホークの 2隻が台湾海峡に出て、中国を牽制しています。サンケイ以外の新聞には 出ていませんでしたが。

 全般的に米国は中国を敵として扱っているのです。ランド研究所がとう とう米国外交政策はおかしいと言い始めました。このランド研究所は米国 軍の意向を代弁しているのです。詳しくは米国政治構造を見てください。
 米国軍も相当今のクリントン外交に苛立っているようです。

 この米国が中国のミサイルサイトを潰すと思います。
これは、台湾と米国は軍が統一的統制で行動できず、両軍が同一 地域で行動できないため、米国軍と台湾軍の役割を完全に分離するから です。このことは、軍事上では常識です。そして、おそらく米国は中国の ミサイルサイト破壊で、台湾が中国上陸作戦阻止となっているはずです。

 しかし、この行動が現実となったら、日米ガイドラインで自動的に日本 も中台海峡戦争で中国を敵として米国軍・台湾軍支援を行うことになるの です。このため、TMD構想では日米台の3国は開発することになった のです。これも中国のミサイル防衛が台湾の課題だからです。

 この件では近々にある構想で記事を書く予定ですので期待ください。

      F

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