ロシア航空兵器について


   F/1999-10-18

 今回は、米国に対抗できる兵器を製造できるロシアの兵器産業 を検討し、今後の世界を見たいと思います。

 ロシア兵器体系と米国兵器体系の2つの兵器体系しか、今後残ら ないように思います。なぜか?それは、航空機の設計に巨額の費用 と経験が必要で、この分野に優れている米国とロシアの航空機しか 現時点でも、世界に売れないので今後は益々差がついていくよう です。

 米国兵器体系の国は米国と、ロシア兵器体系の国はロシアとは 戦争ができません。このため、中国とロシアは戦争をしません。
絶対にできないのです。現時点では航空兵器、特に戦闘機が 兵器体系の中心でかつ、その性能と数が勝敗を決してしまいます。
勿論、核兵器は強力ですが、これを使うと両方の陣営ともに大きな 被害を出すので、使用できません。このため、通常兵器での戦争・ 紛争しか起きないでしょう。

 この航空兵器では、現在米国の戦闘機はF−16、F−15です。
ロシアはSU−27、SU−30で、今後米国は、YF−22、 YF−23で、ロシアはSU−37が最新鋭として開発されること になるはずです。この写真集がリンク集の軍事関係にあります。
SU−37は独特の主翼になっている。写真集で確認ください。

 もう1つ、F−117ナイトホーク(ステルレス機)をやっと ユーゴ紛争で打ち落とし、その秘密をロシアは暴けるチャンスを得た のです。この確保のために、ユーゴにロシア軍の軍事顧問団を派遣し、 F−117を確保することを狙っていたようです。F−117も 写真集にある。

 F−117は飛行前に、偵察機を飛ばしてレーダーサイトと敵電波 状況を探り、このデータを元に飛行コースを定めている。飛行は ほとんど自動化されている。また、もともと被弾することを考えて いないため、機体は軽く、強度も強くない。このため、被弾すると撃墜 されやすいのです。

 今回は、レーダサイトの位置を変えて補足したようです。このため、 パイロットは自動制御をはずして操縦し、対空砲火により仕留められた ようです。これで、ステルレス機対策をロシア軍は考えるでしょう。 航空兵器の技術はリンク集の軍事関係、ロシア空軍力でリンクしている。

 この他、GPS衛星対抗のグロナス衛星もあり、米国兵器体系より弱い 部分も補強しています。グロナス衛星へのリンクも軍事関係にあります。 詳しくは、直接参照ください。ロケット技術についてもリンクされてい ますので参照ください。

 アジアの軍事情勢を考える時、いつもロシア兵器体系の軍事大国の動向 をウオッチする必要があるのです。それは、インドと中国です。特に中国 の兵器はミサイル以外は自国製は旧式です。このため、軍事バランスを 考える時、ロシアの兵器がいつ導入し、ライセンス生産できているかどうか の情報が重要です。この情報では漢和情報センタがいいでしょう。リンク集 にあります。有料情報ですので、その分野に興味ある人はどうぞ。

 その他中国の近代化で、ロシア最新鋭のソブレメンヌイ級駆逐艦2隻が 中国に輸出されている。
 もう1つ、中国にSU−30の輸出も予定されている。SU−27と ほとんど同じスタイルであるが、滑走路が短くでいい分、航空母艦向きに なっている。中国が航空母艦をいつ持つかが、次の焦点になると思う。

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(読者からのメール)
いつも国際戦略コラムを読ませていただいています。
原発の話題に花が咲いているようで嬉しく思います。
僕はこれを機に原発廃止の方向に向かってくれればと 思っています。僕もだんだんにっていうのがいいと思いますけど。
風力のほかにも新エネルギーが登場しつつありますよね。
燃料電池っていうものですけど、ダイムラークライスラーが量産化 を始めるっていう記事を先月の日経ビジネスで見たような気がします。

それと非核3原則っていうのはどういう経緯でできたのでしょうか?
もたない(もちこませない)理由が自国での核災害を防止するって いう理由を含んでいたから、アメリカが核を持ち込んでいたっていう 議論をしていたわけですよね。不思議です。
非核3原則は好きなんですけど、僕自身もっと勉強が必要なようです。
次回も意義のある話題を提供していただければと思っています。
がんばってください。

   kazu
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(著者Fからの回答)
ありがとうごさいます。皆様からの激励のメールを読むと、次回は もう少し意義あることを書こうと意欲が出てきます。

核兵器を日本は持たないことにはしましたが、大量のプルトニュ−ム を持ちいつでも核爆弾が作れる状況にあり、このためかどうか分かりま せんが、もんじゅや常陽などの高速増殖炉の研究をしているようです。
詳しくは、10/27のSAPIOで大前研一が論評している。

フランスでさえあきらめた高速増殖炉に固守しています。
これには裏があると世界から思われても仕方がないですよね。

    F

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