読者の質問:日本人の働きバチについて


   F/1999-10-14

 日本人は、どうして皆働きバチなのでしょうか?というメールを いただきましたので、これに答えていきたいと思います。

(読者からのメール)
 私たちは政治参加するには忙しすぎるのではないでしょうか。とにか く、私たちは忙しいのです。私たちは生きていくために、食うために 自分の持つ時間の全てを使ってしまっています。従って、「政治」な るものに参加している暇がない状態です。これでは、「民主主義」と か「国民の政治参加」とかいう制度は意味がありません。もっと国民 に政治参加できるくらいの暇が必要なのではないでしょうか。

 作者読者さん
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(著者Fからの回答)
 同感です。日本人は仕事を宗教的な訓練と位置付けたために、働か ないことは即罪悪との意識があります。この意識を会社も活用して 、仕事は自発的に探すことを個人個人に求めます。このため、日本人 の多くは働き過ぎの状態になっているのでしょう。この意識が日本の 発展を助けたのだと思います。ここまで日本が発展したので、そろそ ろ貧乏でもいいから、時間がほしいという人たちが出てきてもいいと 思いますが、日本教の呪縛からほとんどの人は脱出できていないよう です。

 暖かいポリネシアなどでは遊びが中心で、働くのはお腹が空いた時 という生活をしている人たちもいるのですが。この現象は東南アジア の70年代も同様で、日本から進出した企業は苦労したのです。
しかし、自動車・AV等の文明機器が出てくると、それを買いたいため 勤勉になっていったようです。

 ところが米国の現在は、下層階層の人たちにあきらめがあり、 あまり働らこうとしなくなっているようだ。働いても低賃金ですが。 日本は皆が働くために国家の富が増したのですが、今回の敗戦で米国 にお金を持っていかれたのです。今後このような事態は避けるべき です。

 日本の富の増大を図ることが第1。第2にこの富をどうやって平均 的に国民へ配布するかでしょう。第1の条件は、国民のやる気やアイ デアをどう引き出すかで、これには報酬が必要でしょう。
この議論のため残念ながら、富の偏在へ向けて日本も進み見始めてい るようです。第2の条件を考慮する状況ではないようです。
 創業者利益は必要だと思います。しかし、3代目の孫がそのために 大金持ちとなる社会はおかしいと思います。今の米国です。
これを実行するためには、相続税の取り方です。この緩和は必要で しょうが、あまり大幅にすることは反対です。

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