755−2. 読者の声



          石油政権と歴史
                        Domoto

現在の原油の下落は、米国によるサウジアラビア叩きによるものだ
と「コレクターズ・ジャパン」で読んだ。
http://www.collectors-japan.com/nevada/main/m_011201_1.html

湾岸戦争以来、アメリカにとってイラクは利用価値が高かったとい
われる。イラクを温存させておくことにより、リスクはあるが中東
OPEC諸国はアメリカ軍を必要とした。アメリカはOPECに圧力がかけ
やすかった。
今回、米国と中東イスラム諸国に亀裂が入っても、石油の安定供給
としてアメリカにはロシアとのオプションがあると「コレクターズ
・ジャパン」では言っている。ほかのサイトで調べると、2000年の
世界の原油生産量に占めるOPECの割合は42%だった。
http://www.paj.gr.jp/html/graph/index.html

ペルシャ湾に匹敵するといわれる埋蔵量をもつ、カスピ海油田から
のパイプラインの利権をおさえるビジネスは見事なものだ。
今年7月の京都議定書で石油政権ぶりを披露し、アフガニスタンで
の戦争と石油利権獲得を絶えずセットで進めてきたブッシュ政権は
、石油政権として危険な百点がつけられるだろう。現在13億人のイ
スラム教徒は50年後30億人となり、世界の3分の1を占めると推計
されている。歴史はアメリカの凋落をいつとしているのだろう。

            01.12.11 「環境問題BBS」

                   Domoto 
              http://www.d5.dion.ne.jp/~y9260/
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長谷です。

NO.739−2に掲載のYamaokaさんのコラムにつきま
して、疑問に思ったので質問します。

京浜工業地帯の空洞化の理由として、特定の大企業が土地を手放さ
ないのがその一因と書いておられましたが、果たして本当にそう
なのでしょうか?

手つかずの広域な土地があったとして、その効果的な利用方法とは
一体何なのでしょうか。

今のところ、活用がうまくいった例として、ホテルやレストラン、
遊園地などアミューズメント施設を備えた大型集積店舗が見受け
られます。横浜のみなとみらいや、東京の恵比寿ガーデンプレイス
は成功した例といっていいのではないでしょうか、

しかし、横浜の場合に限って言いますと、商店街や同様の施設は
JR根岸線沿線を中心に乱立し、これ以上必要ないかというくらい
立地しています。

経済が低迷し購買力が落ちているのに、こうした大型集積店舗を
作ったところで、どうしようもないような気がします。
サラリーマンの給料が上がらない状態で購買力を上げさせるため
には、タンスの預金を引き出させるような仕掛けが欲しい。でも
そういう試みが成功しているのはほんの一部で、それにしても
そこが知れているので限界がある。
この状態では、武士の商法と言わないまでも、どこかが脱落する
のは自明の理ではないのでしょうか?

実は困ったことにこういった広域に空いている土地の利用方法は
地方へ行っても全く同じで、既存のホームセンターやスーパーの
大規模化であるとか、中央から地方に進出するスーパーの大規模
店舗の受け皿でしかありません。尚、地方の場合は工場跡地の転用
もありますが、多くは田畑の転用です。

モノを作らなくなった土地を、モノを売るだけの土地にする。
これが本当の空洞化では無いでしょうか?

こういったところで売る製品には色々有りますが、多くは輸入物
ですね。要はフランスやイタリアの有名ブランド製品、また日本
のメーカブランドであっても、実際には中国やベトナムで作った
製品。日本製はわざわざ探して出てくるといった程度。

こういったものをまた日本で作ることは賃金の面から、もう無理
だろうと思う。であれば、別のものを産み出す産業構造と変える
しかない。IT化云々の本質はそこにあるはずだ。
これは別に私が言わないまでも、あちこちで語り尽くされた話
だが意外と理解されていないように思う。その視点からみると、
遊休土地の活用は本質的な問題には思えないがどうだろうか。

尚、横浜に関して言えば鉄道交通網が、都市の規模から比較して
不便なように思う。一見便利なように見えるが決してそうでは
ないのはこの地域に住んでみるか、勤務してみると良くわかる。
土地の活用(あるいは土地を転売した資金の活用)を行うのであれ
ば、むしろここであろう。
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長谷 
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『検証李登輝訪日 日本外交の転換点』
 
衛藤征士郎(衆議院議員)・小枝義人(拓殖大学政経学部客員教授
)共著
ビイング・ネット・プレス (星雲社 ) 平成13年12月出版 
20cm 221p[B6 判] 販売価:\1,800(税別)

今年四月の李登輝前台湾総統の訪日受け入れは、わが国の対アジア
外交の転換点となった。
著者の衛藤征士郎氏は外務副大臣(当時)として訪日実現の立役者と
なった。外務省のアジア局長(同)らは「李氏のビザ申請の事実はな
い」と抵抗したが、衛藤氏は「申請はあった」と会見ではっきり認
め、訪日実現に奔走した。

 これら一連の調整劇を、官邸や外務省の関係者の動きや主張を十
分盛り込んで描いており、読者は外交政策決定の過程を目の当たり
にできる。

 衛藤氏が八月に訪台して李氏、陳水扁総統、その他要人と行った
会談や、「台湾と日本は運命共同体」「日本はアジアの盟主として
奮闘を」と語る李氏のインタビューも収録した。台湾問題に関心の
ある人には巻末の外交文書の一読も勧める。
図越 寛 
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最近気づいたことだが、橋本首相から小泉首相までの政治史の内容
が、中曽根〜海部とよく似ている。
 中曽根:行政改革,ブレーン / 橋本:六大改革,行革会議
 竹下:ふるさと創生,堺屋 / 小渕:沖縄サミット,堺屋
 宇野:密室で誕生,不人気 / 森:密室で誕生,不人気
 海部:基盤弱い,人気,戦争 / 小泉:基盤弱い,人気,戦争
詳しくは、
http://boat.zero.ad.jp/~zaw16047/index.htm/00p-0-8-8.htm
 したがって、宮沢で終わったのと同じく今回の連立政権も次で終
わる可能性が高い。しかも、細川&岩国みたいな地方の人気首長は
石原&田中のようにいるし、野党に小沢はいるし、海部みたいに
小泉が「改革」を掲げて飛び出す気配だってある。

不ニ
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no.747-1南亜の同志を読んでへのコメント
K.Ishizuka
「戦争後は命は何よりも大切だと言い、平和時は命より大切なもの
があると言う。今の時代というのはその境目に来ているのでしょう
か?」

という言葉から、田原総一郎氏が
「戦前はお国の為、天皇の為に死ねといわれ、
終戦直後は戦争は悪いことだといわれ、自分の命を投げ出しても
戦争を防げといわれ、実際に朝鮮戦争が始まって、戦争反対と
言うとおまえはアカかといわれた」ということをテレビで言ってい
たことを連想しました。

世論は時代によって、極端から極端に無責任に変ります。

個人の行動は幼児期の体験によって形成された、潜在意識によって
、抜きがたく影響を及ぼされるのと同様に民族にもある程度共通の
潜在意識があり、歴史的に繰り返し、パターンが現れるというのは
事実だと思います。

中国のことわざ「古を鏡とし、今を写す」とか
プロシアのビスマルク曰く「賢者は歴史に学び、愚者は先例を追う」
多分英語圏のことわざ「歴史は繰り返す」とか、
私は何度もこのコラムで「一歴史信者として」発言しているのは
そういう理由からです。

民主主義は頭脳優秀で、教育を十分に受けた人だけでなく、何も知ら
ない人、衆愚にも投票権はあるわけですから、少なくともジャーナ
リズムにかかわる人など、分けのわからない観念論や幼稚な精神論
で、国民を煽る戦前のマネだけはしないで欲しいですね。


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