746−2.本当に日本は倒れるか?



久しぶりに書いて見ました。 ご批判ください。
★ 本当に日本は倒れるか?
一年前には考えられなかった事ですが  最近とみに「日本の崩壊」
を話す人・記事にする人・本を書く人が 急激的に増えてきました。
それを読み聞きして 心配顔で日常会話や 酒の肴にする人も多くな
りました。

「日本は大丈夫でしょうか?」 と私に問いかける人も 確かに増え
てきました。
その反面「日本はまだ金持ちだから安心ですよ」と反論する人も後
を絶ちません。

私自身は生来 いわゆる「楽天家」「楽観主義者」ですから そんな
に「悲壮感」はありませんが。でも「第三者」的観測では「ヒヨッ
トすると」といささか心配です。
それには 多くの理由があります。 思いつくままに書いて行きまし
ょう。

☆日本の政治機構が極めて「幼稚」である事。「民主主義 政党制 
議会制度」が機能していない事です。野党はもともと与党の政策を
分析・解釈しその良いところと悪い所をわかり易く国民に解説し、
悪いと思う所を是正するよう与党に申し入れる任務があるのです。
与党<政府>はそれをマジメに受け止め反省・改良しなければなら
ないのです。そうしてある時期がくれば、与党と野党が入れ替わり
交互に研鑚しなければならないのです。
 ところが今や国会は単なる「金銭権利」の奪い合いの場と化し
国家のための大綱を決定する議会というには程遠いことになってし
まっているのです。

☆ドイツが戦前とても大変なインフレを起こした事があります。
その率1000倍ともいわれています。かってソ連が崩壊した時大変な
インフレが起きました。
年金で生活していた或る老婆が彼女の年金の一ヶ月分でパン一本し
か買えなくなりました。
それでも仕方ないのでパン屋さん前の長い行列に並んでいました。
自分の番が来て見たら並んでいる間にパンの値段が2倍にハネ上がっ
ていて持って来たお金ではパンは半分しか買えなかった。という話
を聞いたことがあります。
最近は南米諸国が大変なインフレに悩んでいるとのことです。
日本で超インフレが起こらないと誰も断言できません。

☆日本は終戦直後「新円切替」という事が行われ 今までのお金は「
旧円」と称してもう通用しない事になりました。私の24歳の年だっ
たと思います。
これは大変な事です。今の皆さんには信じられない事でしょう。
こうなると紙に書いた「通帳」なんて何の役にもたちません。

☆日本銀行や国債の「格付け」が下がりました。要するに「信用度」
が低下したと言うわけです。 これが嵩じると「取り付け騒ぎ」が起
きます。預金者全員が「全額払い出したい」と言ったらどうなると思
います。銀行・郵貯にはその全額を返還するお金はありません。
そうなると「暴動」が起きるか政府が「お札」を発行する以外に方法
はないでしょう。これはインフレの元です。

☆「分散投資が安全だ」とよく言います。あなたなら何処へ何に投資
するのですか?
アメリカ? カナダ? インド? 中国? 韓国? アフガン?
一たい何処の何がいいのですか? 私は国際コンサルタントと言う仕事
を永年やってきました。
それでも上の質問にはお答え出来ないのです。何処の何がいいのかわ
かりません。

☆今日<2001/12/7>日本円・米ドルの為替レートが久しぶりに125円
を越えました。
これが何処まで日本円安になるかは予測できません。1$200円になる
日もまじかでしょう。

☆日本歴史を含む世界史で「国際政略結婚」と言うことがしばしば行
われてきました。
要するに自国の血縁者を他国の血縁者にして、将来の両国間の「紛争
」を無くそうという考えです。
これは、今の日本の政治にとって最高重要課題として取り上げるべき
ことです。皆さん。
短期海外旅行者を除いて、外国に住んでいる日本人や日系人の数は
どの位かご存知でしょうか?
答は 約400万人といわれています。これを「その国人の外国分布率」
と言いましょう。
日本の人口が1億2000万人位としますと、その率は約3%です。100名
に対して3人が海外に住んでいます。これに対して一番大きいのが英
国で約200%です。 つまり英国にいる英国人1億人に対してアメリカ
・カナダ など世界中に住んでいる英国人は2億人いるのです。3人兄
弟の一人はロンドン・一人はニューヨーク・一人はパリーに住んでい
るのです。いかに日本人が日本列島以外のところに住んでいないかが
お分かりでしょう。
☆「誰か故郷を思わざる」と言う歌の句をご存知でしょう。 人間誰
でも「故郷」を離れると「故郷」の事を思うものです。これは非情に
重要な自国防衛力となるのです。
日本はあまりにも日本列島内に日本人が終結しすぎています。これは
古くから伝わる「農地定着・家族主義」の極めて大きい欠陥が現れて
きたのです。
 「去るものは悪」「離脱は不義理」から尾を引いて「異教徒は敵」
「変った思考は罪悪」となって未だに日本人社会を制圧しているので
す。これが「さか目」に出たとき、気が付いていたら、日本は世界の
孤児になっているのです。
☆外国に自国人を「出す」事を英語でEMIGRATIONと言うのですが日本
語訳は「移住」で英語のIMMIGRATION<外国人を受け入れる>と混同し
ています。
つまり最近の日本には「移民を出す」政策が全く忘れられているので
す。今ここで日本が重要視しなければならない政策は 日本人の多く(
例えば1000万人)を海外に雄飛させ、その代わりにその半分でよいか
ら海外からの日本国内移住を促進する。
これなくして、つまり、生きた人間の交換なしには 日本は他の国と
本当の信頼関係は結べないのです。

極めて散文的に、思いつくまま羅列してみました。まだまだ書きたい
事が沢山あります。
でも今日はこの辺にして皆様のご批判を請う次第です。本当に日本が
倒れるか否かは皆さんご自身の考え方次第です。
<2001/12/7 菊池 徹>
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白鳥です。(このMLは白鳥事務所のPCを使用しています)
空が書きます。

> 久しぶりに書いて見ました。 ご批判ください。
> ★ 本当に日本は倒れるか?

本当に取り留めのない文章ですね。
しかし、真実であると思いますし、今こそ考えるべき「時空」にある
のだと思います。

私ども(白鳥事務所)は何世紀を振り返っての「純潔」にこだわる日本
人の悪い癖が島国根性を作り出したのだと自覚してくださいと活動し
ています。

多民族という考え方を多種人権に切り替えて世界が一つであると改め
て考える必要があるのではないかと訴えつづけているのです。

肌の色が違えば同じ人間ではないのですか?との問いかけにもなかな
か理解を示して頂けません。

また、あなたのおっしゃるように政府には最期に切り札が握られてい
ることを国民は「希望」にも似た悲そう的な信頼を持ちつづけていま
す。(簡単に裏切られることも知らないで・・・・・。)

明治から大正、そして昭和、平成と生き続けてきた人たちは何度も
その苦渋を浴びせられてきました。現代人には分からないと思います
が私の『本家』は明治の初め頃には約7万ヘクタールの山地を有して
いたそうです。(資料は見せてもらいました)

それが代が変わったり(4代)、戦争があったり、通貨変換によっての
税金となったり、知らず知らずのうちに200M級の山を2つ残すだ
けのみすぼらしい『本家』になっていました。

『極めて散文的に 思いつくまま羅列してみました。 まだまだ書きた
い事が沢山あります。
でも今日はこの辺にして 皆様のご批判を請う次第です。 本当に日本
が倒れるか 否かは皆さんご自身の考え方次第です。』

私たちの意見がこれなのです。日本の未来をどのようにしていくのか
は一人一人に「覚悟の選択を思慮する意識を持つ!」と言いつづけて
います。

あなたの望む反論にはなりませんでしたが、時折はこのような意見も
心にしみいります。ありがとうございました。  
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澤柿さん。 ご意見有難う。 深謝です。
以下 少しまた 私のコメントを読んでください。
菊池 徹     kkt@auk.org    Toru Kikuchi
http://www.auk.org/
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AACH-MLの皆様 菊池さま
澤柿です.

 ご投稿,いつも興味深く拝読しております.「ご批判ください」と
のことですので,がらにもなく以下の点について一言感想を.

>>★ 本当に日本は倒れるか?
>>☆ 日本の政治機構が極めて「幼稚」である事。
>>☆ 「国際政略結婚」
>>☆ 「誰か故郷を思わざる」と言う歌の句をご存知でしょう。 人間
>>    誰でも「故郷」を離れると「故郷」の事を思うものです。
>>☆ 最近の日本には「移民を出す」政策が全く忘れられているのです。

>「外国分布率」が英国で約200%であるというのは,これはかつての
>大英帝国の植民地主義の結果だと思います。大日本帝国はかつて大東
>亜共栄圏を構想して破れそれを否定しました。英国は過去の遺産に助
>けられているのだと思いますが、こういう形の「外国分布率」の向上
>の是非はどうなのでしょうか?また,中国系の人々は「植民地主義」
>の遺産とは異なる形で世界中に浸透しています.しかし果たして中国
>はこれでうまくいっているでしょうか?そして「移民政策」として中
>国型を日本も見習うべきでしょうか?さらにはユダヤ人型はどうでし
>ょう?

過去の歴史は いずれの場合でもいろいろ見方があるものです。 良い
か悪いかはその時の哲学環境によって左右されます。日本がこれから
どうすればよいのか、それは私にはわかりません。
もっとも新しい、もっとも良いと考えられる方法でや或る事が必要で
しょう。少なくとも 「やる必要がない」とは私は考えません。

> 日本の政治機構が幼稚なのは有権者にも責任があります.つまり有
>権者も幼稚だということです。菊池さんの「外国分布率」や「移民政
>策」との関係で言うと,日本人には「郷土愛」はあっても「愛国心」
>がないのだというのが私の持論です.

日本国内に住んでいると そうゆう事になります。 私は国を離れて住ん
で30余年になります。
外国に住んでいる日本人・日系人の大部分が「愛国者」です。  郷里
より日本<全体>ですね。

>つまり,国政を担う代表を「郷土愛=郷土益」で選出しているという
>ことです.逆に都市部の選挙区で野党が強いのは「郷土愛が薄い=都
>市益・個人益が強い」ということなのでしょう。「郷土愛=郷土益」
>あるいは「都市益・個人益」を「愛国心=国益」に変えるには菊池さ
>んのおっしゃるように「移民政策」も有効なのかもしれません.

「出す移民」と「入れる移民」の両方が必要です。「交配」は「純潔」
保存に重要な要素で或る事を認識する必要があります。

> 私の父は国内でもおそらく最も保守的な地方に暮らしています(現に
>衆議院議長はそこの選出議院です).その二人の息子の一人は3年間の
>予定でメキシコの日本人学校へ,もう一人の息子(私)は一年という
>短期ではありますが現在こうしてカナダに来ております(寺の跡継ぎ
>問題はどうなたったのか,という突っ込みはなし).オヤジの住む地
>方の小都市でも外国人の流入はいろんな形で増えており「生きた人間
>の交換」は少なくとも私の回りでははっきりと実感できます.しかし
>コーランを破り捨てた事件もあったように,「定着農民」的考え方は
>根強く,国際的な問題を身近で実感せざるを得ない中で,今のところ
>は住人もとまどっているというのが実情なのだと思います.

出来れば 拙著「離脱の容認」を呼んでください。
http://www.auk.org
にあります。

> 海外経験のある息子たちがオヤジに「田舎根性だけじゃやっていけな
>い時代なんだ」と諭して聞かせるようにならなければ,日本に将来は
>ないのかもしれません.

日本の将来はとも角として 息子がオヤジに提言することが普通に行われ
るようにしたいものですね。

> 私は「郷土愛」はいいもので,それはそれで守っていくべきものだと
>思います.「国益」と「郷土益」「個人益」が直結するようになれば,
>「愛国心」での代表選びも可能になり,日本の政治機構も幼稚園を卒業
>して小学生なみにはなっていくのではないかと期待しています.

政治家という立場は 今までそうであったように 一国の利益代表だけでは
なくなりました。
世界人類を代表する気持ちが必要です。アメリカの利益にのみ走るアメリ
カの政治家、日本の利益だけを追求する日本の政治家はもう古い政治家
です。


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