中国の底力 中国に対しての認識は人口日本の10倍、国土は26倍ということ くらいです。 地球人口60億でその半分が中国とインドと言われています。中国 の人口は実際は不明とも聞いたりします。 そして、文芸春秋10月号「中国、このやっかいな隣人」を興味深 く読みました。私の中国観も同感です。 「自国中心主義」から中国と名付けたのもむべなるかなと思います。 「友好善隣」の難しさは中国・韓国・北朝鮮との関係でよく頷けま す。今回の中国のWTO加盟も中国のしたたかさの賜だと思います。 今、中国の食料自給率は120%だそうです。人口12億(?)の 中国は工業化を計画的にやって農業は今後も重視していくと思いま す。中国の底力を考えると灌漑政策にも怠りはないと思います。 やっかいな隣人ですが国力は日本の比ではないと思います。近代化 も民主化も徐々にやっていくのだと思います。 日本人が中国の食べるものまで心配する必要はなさそうです。 2008年のオリンピックも期待しましょう。中国には多くの問題 点がある。20年も賃金が変わらない労働者は、このままで行くで しょうか? 最近ロスでよく中国人に間違えられます。それだけ中国人の観光客 が増えたと言うことでしょう。たぶん中国の一部の特権階級に違い ありません。賃金の格差の見本でしょう。世界は情報化時代、コン ピューターも中国では延びている聞く。 海外の情報も入る状態。今の体制が何時まで続くか疑問ですね。 私は国内分裂が起きるような気がする。ある中国人が言っていた、 言語は40以上あるそうだ。私は広東語・北京語だけと思っていた。 この体制を維持する道具に日本非難する、国民には過去4兆円を超 す日本の援助を報さない。韓国も自国の政治が不安定になると、 必ず日本を非難し、矛先を変える。 それに対し素直に日本政府は対応する。よく考えてみると中国 韓 国の国民 それに日本国民にとっては不幸な事である。真実に目を 向け。正しい判断して初めて友好関係が出来る。 マスコミもその視点で報道して貰いたい。この前日本のテレビ番組 で街頭で世界地図を若い人に書かせた。殆どの若者が書けない。 新聞を読んでいるか?と聞いたら殆どが読んでいると答えた。質問 者はそれで終わりだった。たぶん読んでいるところは芸能欄かテレ ビ欄だろうと想像出来る。世界地図など学校で教わっていることだ 、アフガギスタの場所を聞いたら皆解らなかった。 最近の若者の政治 世界 に対する無関心、歓楽的行動、政治に対 する怒りもなくなり。 その日暮らしの生活で満足している姿、私は皆がそうだと言ってい ない、ただ目にあまる、将来に対するビジョンはあるのか、大変疑 問に思う。まじめに毎朝ラッシュに我慢して勤務している若者が大 勢いる。この格差はなんだろう。 Kenzo Yamaoka LA ============================== 華僑の話 今から約30年前の話。 当時田中首相の日中国交回復(来年30年)が行われた頃、私は在 日華僑の皆さんと可成りのお付き合い(取引上)がありました。と 言うより、銀行として始めて在日華僑の世界に足を踏み入れたと言 うことになります。 在日華僑の数は、記憶がやや曖昧になりましたが5〜6万人と言わ れたと記憶しています。彼らの日本における組織とその最高幹部達 。当時感じたことは、日本の政治には基本的に口出ししない。商売 で日本の中に根付くと言うのが、基本姿勢であったように感じてお りました。在日朝鮮人のように「参政権を与えよ」などと言うこと はなく、大統領が訪日してまで、参政権付与要求などするという意 識は全く持っていなかったと感じていました。従ってあくまで商売 の世界で活動すると言う哲学がありましたので、それなりに気持ち よくお付き合い出来ました。 彼らは、在日朝鮮人のように、「商銀信用組合」等という金融機関 を作ることもなく、必要な金融は、あくまで「講」と称して、お互 いに「親」を決めて相互扶助を徹底していました。 良く中国人は「信義に厚い」と言われてきました。これは誤解しな いようにする必要があります。つまり自分を取り巻く関係社会の間 であると言うことです。家族・一族・友人・同郷、そして親分子分 の関係縁者という間では、それこそ命に替えて「信義」を守る。 しかし自分の生きていく上で、また商売をしていく上で関係ない人 達、社会・集団などには、全くこの「信義」など関係ない。この辺 を弁えていかないと酷い目にあう。 要するに彼らには、自分(達)を守ってくれる「国・国家」という 存在意識はないと言うことです。歴史を見ればうなずける気がいた します。最近でも中国の「○○省」などの機関が保証してくれた筈 の「ノンバンク宛融資」が破綻し、保証した「○○省」は保証債務 を履行しないで、日本側は実損になってしまったと言うケースが、 幾つか発生していました。 ある意味では朝鮮の方にも共通する点がありそうです。国家よりも 先ず一族、そして同郷の意識が日本人を遙かに上回る意味があるよ うです(この辺は五十貝兄の専門分野でしょうか)。ただ商売的に は華僑ほどは良い付き合いが出来なかったと言う記憶があります。 と言うのも自分達の専門金融機関を持っていたと言うことであった かも知れません。 同じ共産国でも、ロシアが未だに経済に困窮し、産業が活発化しな いのは、ロシア民族は、中国の華僑のように商売で築き上げた人材 がとにかく少ない、その上海外での商売で鍛えた人が、民族の中に 殆どいないと言うことが、大きな原因になっていると言う人もおり ます。納得出来そうな見方でもあります。 以上少々長くなってしまいました。 それではまた。 Kenzo Yamaoka LA ============================== 中国の運河構想の話 確かに輸入制限を発動するほど、中国の農産物に圧倒される日本で はあります。 しかしこの調子で行くと、やがて中国は食糧の輸入国になると言う 見解も有力のようです。 沿岸地区の工業地帯に、奥地の農村人口が激しく流入し続けて、 農村の過疎化が進むのは、日本と同じような現象になると言うのも 一つの見解。更に加えて奥地の砂漠化が結構進んでいる様子。モン ゴルの寒冷による牧畜の大被害も、生産緑地の減少に繋がって来そ うです。 もう一つの砂漠化? 北京の水不足が大変懸念されていると言う ニュースもあります。揚子江の水を黄河に引く。巨大運河を造る計 画が着々進んでおり、記憶では数年後(調べれば分かるのですが) には着工ということになっている筈です。日本のゼネコン業界も参 加しようとしたようでしたが、外国の(フランス?)の技術で行う ことになったと思っています。 などなど。最近書店で「やがて中国は崩壊する」と言う本がありま したので買い込んで来ました。あと5年で中国の今の体制は崩壊す るそうです。共産主義では資本経済の国家は維持出来なくなると言 うことでしょうか。年内は読了出来そうにないので、来年の仕事始 め(読書始め)と言うことになりそうですが。 Kenzo Yamaoka LA