724−2.世界の動向について



アフガン戦争に気を取られている間に、世界の仕組みが変化してい
るようです。その動向を見よう。  Fより

韓国の金大中大統領は、今回の選挙に負けて、レームダック状態に
なり、与党総裁も辞任する異常事態になっている。この状態を見た
北朝鮮も、韓国との南北朝鮮の会談を16日に「決裂」させる。
「太陽政策」を利用するだけ利用した北朝鮮にとって現段階では韓
国の次の政権を見守る方が得策と言うことか。これで、”太陽政策
“は沈むしかなく北朝鮮の金正日(国防委員長)のソウル訪問はあ
り得ない。

「米韓安保協議会」で全在韓米軍基地(約2万4600ヘクタール
)の半分以上にあたる約1万3400ヘクタールを2011年まで
に段階的返還で原則合意した(11月15日) 
 韓国側は代替地として首都圏に約250ヘクタールの土地を米軍
へ新たに米側へ提供する。それらはソウル近郊の議政府、烏山、
平沢と韓国南東部・浦項の4カ所。 米国との関係も縮小する。
イラクが簡単に崩壊すると次は北朝鮮と米国は考える可能性がある
が、この見解に金大中は反対するであろうから、金大中が辞任する
来年の大統領選挙後であろう。

北朝鮮は、日本の同胞からの資金援助が朝銀崩壊で、不可能になっ
ているし、世界の目がアフガンに向いているため、世界からの援助
も期待できない。韓国との関係も悪化させ援助がないことになる。
このため、餓死で国民の多くを死なせることになりそうだ。
日本は非常に差別している国だそうですから、日本に在住している
反日本の北朝鮮の方たちも本国の悲惨さを経験するために、帰国さ
れることを希望します。地上の楽園といういい国なのでしょうから
。

ロシアと米国は蜜月の関係になった。プーチンがブッシュの牧場に
招待され、ミサイル制限交渉に前進があったが、米国の一方的な方
針の表明のような感じもする。NATOとの関係も改善した。
http://bbs11.otd.co.jp/1101539/bbs_plain?base=62&range=1

一方、中国との関係はWTO後は進展がない。アフガン戦争でも
中国は期待したほど協力的ではなかった。米国は中国包囲網も完成
した。北朝鮮対応が来年に出てくることになる。この時はどう出る
か、楽しみである。

また、イラク空爆を来年2月に行う方向で、米国は調整しているが
、これに対してイスラム圏やEUから批判がでない。それは、ロー
マ法王が反米的な演説をした直後に、ブッシュ元大統領がバチカン
を訪問して、ローマ法王の辞任を要求して、封鎖したことと、トル
コに対しての締め付けを強化したため、誰も批判できない状態にな
っている。

イラク戦争は、米国経済が沈下しているので、どうしても国民の目
を海外に向けるためである。そして、イラク支配はアフガンと違い
、石油収入が期待できる。
アフガンへの支援は日本に任せることになるようだ。米国は、戦争
後の後始末はしないようだ。アフガンに経済的なメリットはないこ
とによる。日本の支援といっても、日本はどうするのか??

宮崎正弘の国際ニュース・早読みはいい。参考になる。
http://www.melma.com/mag/06/m00045206/a00000060.html
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米、フセイン抹殺&イラク大爆撃狙う〜来年2月、
攻撃開始の計画着々(ZAKZAK) 

米、来年にもイラク空爆へ−。タリバン政権が事実上崩壊し、ラデ
ィン捕縛が最終段階を迎えたことで、ブッシュ米大統領は21日、
「テロ戦争はアフガンにとどまらない」と発言、米国防総省はイラ
クへの大規模な空爆計画の立案に着手した模様だ。米政府は早けれ
ば来年2月にも、イラク空爆を実施する見通しが強くなってきた。
ケンタッキー州の軍事基地で演説したブッシュ大統領は、「アフガ
ンは対テロ戦争の始まりにすぎない」と強調。アル・カイーダ以外
のテロリストや他のテロ支援国を打倒するまで米国は安全ではない
とし、「アフガン後」も戦いを続ける方針を明確にした。 
支援国家がイラクであることはいうまでもない。 
ウルフォウィッツ国防副長官が、「テロを支援し、大量破壊兵器を
開発しているだけでもイラクは正当な攻撃対象だ」と断言している
からだ。 
ライス米大統領補佐官も18日、「イラクのフセイン大統領を除去
できれば世界がより安全になる」と、イラク攻撃に強い意欲を表明
。ブッシュ政権と太いパイプを持つ米軍事筋も、「次の軍事作戦の
目標選定は2週間以内にされ、イラクになる」と打ち明ける。 
さらに米メディアも国防総省の担当部門が大規模空爆の計画立案に
着手したと報じており、ブッシュ政権内では、アフガン問題にメド
がつきつつあることで、イラク空爆が既定路線化しつつあるようだ。
米中枢同時テロの主犯格モハメド・アタが今春プラハでイラク情報
機関と接触、プラハの米関連放送局爆破を計画したことや、バグダ
ッド南部にテロリスト訓練施設があること、などがイラク空爆の動
機になっている。 
注目の攻撃開始時期について、ブッシュ政権の安全保障担当チーム
から政策説明を受けている共和党外交筋は、アフガンでの軍事作戦
が終了し、イラク攻撃準備が整う「来年の2月」と予測。 
空爆目標として、精鋭の共和国防衛隊、テロリスト訓練所、大量破
壊兵器関連施設が想定され、大規模な地上部隊の投入はなく、空爆
と特殊部隊による攻撃が主流になるとみられる。 
また、アフガンでの北部同盟や反タリバンのパシュトゥン人軍閥に
対する工作と同様に、イラク南部のシーア派、北部のクルド族とい
った反体制派を味方に引き込み、米軍の地上部隊の代わりをさせる
、という案も浮上している。 
米軍事筋は、フセイン大統領殺害が最終目標となるイラク攻撃の作
戦期間は、2カ月程度になると予測している。 
ZAKZAK 2001/11/22 
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北朝鮮、炭疽菌・ペストなど13種を保有 

 米国が19日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)をオサマ・ビンラ
ディンとテロ組織のアルカイダ、イラクに次ぎ3番目に国際安保を脅
かす生物化学兵器開発国に公開指名し、開発計画の廃棄を促した。
これに伴い北朝鮮の生物化学兵器の開発及び保有実態が注目を集め
ている。 
 金東信(キム・ドンシン)国防部長官も同日、国会に出席し「北朝
鮮は炭疽菌、天然痘菌を保有しており、必要な場合、十分培養可能
な状態だ」と述べた。北朝鮮は54年から微生物研究所や生産施設、
実験所を運用しながら、生物兵器を開発してきたと伝えられている
。99年の国防白書は「80年代に細菌の培養に成功し、80年代末には
生体実験まで完了させた」と明らかにした。

 生産施設は計3つで、コレラ、炭疽菌、ペスト、腸チフス、赤痢
、発疹チフス、結核など13種類を保有していると伝えられているが
、北朝鮮の保有している生物化学兵器の量は米・英とも把握できずに
いる。 

米中央情報局(CIA)の報告書によれば、北朝鮮は54年以降、各地に
ある専門研究所や無人島の実験所で独自の研究を遂行し、高い水準
の技術を確保しているという。北朝鮮は化学兵器禁止条約(CWC)には
加入していないが、87年に生物兵器禁止条約(BWC)に加入している。

 北朝鮮の生物化学兵器の脅威と関連し、駐韓米軍は全世界の米軍
の中で初めて99年、ワクチンの接種を実施し、「ポータル・シールド
(portal shield)」など生物化学兵器の探知装備を導入・配置した。 

ユ・ヨンウォン記者 


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